「県」ではなく「市町村」のアンテナショップ急増のワケ?

カテゴリ:国内

  • 最近、東京都内に「市町村」のアンテナショップが増加!73件も…
  • 出店形態も様々、コンビニの一角がアンテナショップも!
  • 「市町村」アンテナショップ増加の背景には「ふるさと納税」と「東京オリンピック」

アンテナショップに砂浜が…

現地に行かなくても日本各地のグルメやお土産を買えるアンテナショップ。
最近、「都道府県」ではなく、「市町村」のアンテナショップの出店が増えている。
そこで、番組では都内にある「市町村」アンテナショップを徹底調査。
地元PRに奮闘する全国の市町村が東京に進出する理由を調査した。

2018年1月、有楽町ににOPENしたばかりの市町村アンテナショップ「スモトのおべんと」
実はこちら「兵庫県」のアンテナショップではなく、淡路島の真ん中に位置する「洲本市」が、独自で出店したアンテナショップだ。

アンテナショップとは思えない店の広さだけでなく、店内には砂浜まで再現されていて、かなり凝った作りのアンテナショップとなっている。

実は最近、洲本市のように「都道府県」ではなく「市町村」が独自で出店するアンテナショップが増えている。

北は北海道から、南は九州・奄美大島まで東京都内にある「市町村」アンテナショップを調べてみるとなんと73件も!

北海道のアンテナショップと同じビルに町が出店

スタッフがまず向かったのはアンテナショップが多く集まる東京・有楽町にある交通会館。
このビルの中にあるのが 北海道・美瑛町のアンテナショップ「丘のまち美瑛」。
北海道のほぼ中央に位置する、ゆるやかな丘陵風景が広がる人口およそ1万人の町。

しかし実はこの美瑛町のアンテナショップがある同じビルには、年間売り上げ10億円以上およそ230万人の来店者を誇るの北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ」がある。

人気の北海道のアンテナショップがあるのに、なぜ同じビルに美瑛町独自でお店を出しているのだろうか?

丘のまち美瑛 大西央人店長:
北海道のお店だと,なかなか「美瑛産」だとしても表記としては「北海道産」でくくられてしまう。町としてお店を出すことで、美瑛産の商品のディープな情報を伝えれると思います

店頭に置いてある商品は、毎日現地から空輸される新鮮な野菜や牛乳などを中心にチョイス。

イートインスペースも作り、実際に美瑛産の食材を食べておいしさを知ってもらうなど、工夫を凝らしている。この店で今、イチオシの自慢の一品を頂いた。
リポーター:
美瑛の丘をイメージした縦長のあんぱんの中には美瑛産の小豆で作ったあんこがぎっしり入っています。
甘さが上品でパンも軽いので思ったよりもサクサク食べれちゃいます。

“わざわざ行かない”アンテナショップ

次に向かったのは杉並区高円寺で新しい試みをしている山形県飯豊町のアンテナショップ。
このアンテナショップは、駅から歩いて2分。商店街の中にある。
山形県の南部に位置する飯豊町。町のおよそ8割以上を山林が占め、人口およそ7000人の小さな町。

そんな飯豊町の主な名産品は山形のブランド米「つや姫」。このお米をもっと食べてもらいたいと始めたのが「おにぎり」。アンテナショップを入ってすぐの場所に、おにぎりが並んでいる。

IiDe スタッフ 矢箆原直人さん:
特産品のご飯を食べると言ったら、まずおにぎりが一番入口としては食べやすいのかなと思って…

さらに、この日は店頭で、“芋煮”を販売していた。
この芋煮には、飯豊町で全体のおよそ4割を出荷しているという「米沢牛」がたっぷり入っている。

このアンテナショップに来た客は…
「わざわざ(アンテナショップに)行く感じじゃなくて、フラりと親しんで町の名前を覚えるっていうのがいい」と話していた。

しかし、都内でお店を維持していくには苦労もあるようとのこと。                
IiDe スタッフ 矢箆原直人さん:
(飯豊)町の方からも補助が出ていまして、いろんな人の助けによって何とかやらせてもらっています。

と、費用面の苦労を話す。予算が限られている市町村ゆえに、アイディア勝負で頑張っていかなくてはいけないと言う。

集合型アンテナショップ

次に向かったのは、住みたい街ランキングでも常に上位に位置する吉祥寺にある「市町村」アンテナショップ。この店には広島、山形、長野、そして岩手と、日本各地の様々な地域の商品が置いてある。

麦わら帽子営業統括マネージャー佐藤健太さん:
9つの友好都市と地元・武蔵野市の物産を販売してます。

実はこちら、「集合型」と呼ばれるアンテナショップで、色々な市町村が集まった珍しいアンテナショップ。岩手や千葉、広島など全国9市町村と地元・武蔵野市の名産が常時およそ400種類ほど揃っている。

9つの市町村それぞれの商品が、平等にPR

こちらでは、週替わりで各市町村の人たちがお店に来て直接販売するイベントも開催。
9つの市町村それぞれの商品が、平等にPRできる機会を設けている。

この日訪れていたのは長野県の中部に位置し、北アルプスの山麓に広がる人口およそ9万7000人の安曇野市。この日、早朝から持ってきたのは安曇野市で収穫したばかりの50品目以上の新鮮な野菜や果物。
中には安曇野市では普通に食べる「花わさび」という珍しい野菜も…。そんな地元ならではの食べ方を直接都会の客にレクチャーできるのもアンテナショップで販売することのメリットだ。

ローソンの中の「函館」

次に向かったのは自由が丘。     
実は函館市のアンテナショップがあるのはローソンの中「
こちらの店内の一角には函館の商品がズラッと並んでる。もともと雑誌を置いていた窓際のコーナーを撤去して作られた函館市のアンテナショップ。商品数はおよそ120種類と、コンビニの店内とは思えないほどの品ぞろえだ。

しかし、一体なぜコンビニの中にアンテナショップを作ったのか。

函館市経済部食産振興課主査 佐藤英憲さん:
誰もが利用しやすいコンビニの中ということで、より多くのお客様との接点が作れると考えました。
あとローソンの既存の店舗を活用することで、出店コストを抑えられるので運営コストの低さもメリットだと感じている。

 では、ローソンにはどのようなメリットがあるのだろうか?
ローソン世田谷奥沢五丁目店のオーナー長谷川淳一さんは「お客さんもね、立ち止まって『あった!あった!』と言って喜んで頂いて(函館の)商品を扱ってホントに良かったなと」と話す。

今では店の売り上げも上がり、Win Winの関係が築けているということだった。

都内にアンテナショップ増加のわけ

市町村アンテナショップ増加の背景には。ふるさと納税おかげで、市町村によっては財政に余裕ができたこと。加えて、東京オリンピックで今後、観光客が増加するという期待からだという。

(「めざましテレビ」『ココ調』3月19日放送分より)

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