一日ガチ入社「憧れ仕事体験」で人材不足解消

“憧れ仕事体験”

カテゴリ:国内

  • “好き” を仕事にするチャンスと、“人材不足解消” に向けた新サービス
  • 体験というには厳しすぎる、職人レベルの指導
  • 最終目標は参加者の “就職”



欅の香り漂う作業場に響く、鋸の音。

「ちょっと曲がってるような気が…大丈夫ですか?」
「力の入れ方が…」


 不慣れな手つきで、木材と向き合っていたのは、蛯原 匡志(35)さん。
この日、神社・仏閣の建築を手掛ける“宮大工”の職場体験に参加していた。

しかし…。

「よく見ると、線よりちょっと残ってる。1ミリとか2ミリ残ってると、木が伸びちゃう。 
建物全体の寸法が狂ってきちゃうんで、それも問題なんです」


体験というには厳しすぎる、1ミリを巡る、職人レベルの指導。
実はこのプログラム、人材派遣会社による、“ココロミル”という“職場体験”サービス

“好き” や “こだわり” を仕事にしたい人と、その職場を体験してほしい企業や団体を結び、
最終的には参加者の“就職”を目的とする。

その為、単に “楽しむ” のではなく、真剣に仕事を知る言わば“一日ガチ入社”プログラムなのである。

現在は、高級フランス料理店のソムリエ・サービスとして働く蛯原さん。

「ずっと同じ場所、特にレストランは狭い空間でいる。 いろんな価値観・考え方を学ぶには狭すぎてしまう。(宮大工という)全く違う業種の人たちの話を聞いて違った考え方、仕事観、人生観を学んでみたい」


希望者は1回につき2000円から、興味がある職場を体験することが可能。

一方、体験の場を提供した側は…

織戸社寺公務所 宮大工 織戸社長
「そもそも宮大工になろうという人は、 何かしら我々職人の方からアプローチしないと、どこにでもいる訳じゃないので… 
やってみたいとか興味があるだけで最初のステップはクリアしてるんじゃないかと思う」


 何もしなければ、人材はどんどん減っていくと危機感を募らせる中、
少しでもこの仕事の魅力を知ってほしいという狙いがある。


去年11月から始まったこのサービスだが、
すでに旅館や老舗フグ料理店など、50の企業や団体、飲食店などが参加している。


セントメディア トライアルオファー部 松井 秀樹 部長
「“ 仕事選び ” に使う時間が今の人は全く持っていないということに気付いた。仕事に悩んでる、向いている仕事がわからないとか、簡単に言うと好きを仕事に出来てないんじゃないかと感じた。 一見、認知されていないような…けど凄い魅力のある、やりがいがある、実は経済合理性もあるみたいな職場を厳選して、やっていくというつながり方をしています」


“好き”を仕事に…。

 人材が流動化する中、好きなことを仕事にするための入り口を提供するこのサービス。
新たな人材不足解消法として期待されている。

「プライムニュースa」3月8日放送分