“車に乗りながら犬を散歩”動画に批判殺到…考えたい高齢者のペット飼育

カテゴリ:暮らし

  • 「車に乗りながら犬を散歩」動画をよく見ると、車が走っていたのは…
  • 飼い主の男性は「足で歩けないため、車を使って犬の散歩をした」と主張
  • ペットを飼う時には「体が不自由になった場合」のことも決めておくことが大事

岡山県高梁市で撮影された、自動車に乗りながら犬をリードで引っ張る動画に批判が殺到している。

動画が撮影された場所は、周りには田んぼが広がり、車の通りも比較的少ない道。犬は車に引きずられながら必死についていっているが、動画をよく見ると車は歩道を走っていた。

動画の撮影者により、16日にSNSに投稿され、17日の時点で再生回数が200万回を超え、飼い主に対する批判が殺到している。動画を撮影した男性は、飼い主に「わんちゃんを引っ張っているのをやめてください」などと注意した上で、また同じようなことが起きたら警察に連絡してくれたり、注意してくれたらという思いでSNSに動画を載せたという。

飼い主の男性は「悪かったと思う」としつつ、「足で歩けない。家の中でも杖をついて移動しないといけないけど、一日に1回くらいは外で走らせてあげたりしたい」と話した。現在、88歳の飼い主の男性は杖がなければ歩けないため、車を使って犬の散歩をしていたというが、「歩道を車で走っていたのは悪かったと思う。その時、犬を虐待しているように見えたなら非常に心外で残念」と、歩道を車で走ったことは認め、反省しているという。

もし、自分が飼えなくなったら…?

実は、今回と似たようなケースは過去にも起きている。5年前に沖縄で飼い犬を軽自動車の後部のフックに括り付けて走行し、犬の右前足を傷つけたとして、50代の男が動物愛護法違反の疑いで逮捕されている。

レイ法律事務所・河西邦剛弁護士は、今回のケースについて、まず車が走っていたのが歩道だということで、道交法違反の罪に問われる可能性があり、「犬が傷を負った場合、動物愛護法に該当してくることになります。2年以下の懲役、または200万円の罰金」ということになるという。

飼い主の男性は「杖がなかったら10メートルも歩けない。体が不自由になったら犬も飼えない」と主張するが、体の自由が利かなくなってくる高齢でのペット飼育について打つ手はあるのだろうか。

最近では、飼い主だけでなくペットの寿命も延びているため、介護が必要になったペットの面倒を飼い主が見れなくなっているという相談も増えているという。

NPO法人ピース・アニマルズ・ホームの宮腰千景さんは「飼えなくなった場合、親戚や身内、ペットを継いでくれる方を事前に準備しておくことが大事」だといい、ペットとの生活に支障が出てきた場合は、頼れる先に引き取ってもらう決断も必要だという。また、「最初からそういったことを決めていないと、動物もかわいそうで、人間も辛い思いをしてしまう」と指摘した。

(「めざましテレビ」2月18日放送分より)