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一泊2000円から!北海道に続々登場“無人ホテル”って何だ?【北海道発】

  • 外国人に人気の1泊2000円の“無人”ホテルとは?
  • ネットカフェも無人化で“働き方改革”
  • 行列のできる洋菓子店が導入した超ハイテクレジがすごい

お出迎えは“タブレット”

最近はスーパーマーケットでも見かけるようになったセルフレジ。北海道の企業でも人手不足が続いており、最新技術を導入することでそれを解消する動きが進んでいる。

札幌の中心部、一見ホテルとは分かりにくいビルの2階に1月開業した北海道初の“無人ホテル”「UCHI(ウチ)」がある。2018年12月中島公園近くにオープンした1号店に続く二つ目の無人ホテルだ。

入る時は、ウェブ予約した際に受け取った予約番号をドアノブに入力。ドアを開けて中へ入る仕組みだ。

目の前に現れたこのタブレットが、何とホテルのフロント代わり。予約番号を入力して、早速チェックイン。名前をサインすると、予約時の名前と人数が表示され、オペレーターに電話がつながるシステムとなっている。

スタッフ:
こんにちは!

オペレーター:
本人確認完了しました。

これでチェックインは完了。コード番号が出るので、その番号をメモして部屋まで移動。ドアノブにあるスマートキーに先ほどメモした番号を入力するとホテルの宿泊者用の共同リビングルームへ…

木目調のインテリアで、ビルの一室とは思えない落ち着いた雰囲気だ。

この無人ホテルを開業したのは北海道内にシェアハウスなどを展開する不動産業のマッシブサッポロ。一泊の料金は、オフシーズンで一人2000円からと超格安。開業の理由を聞いてみた。

マッシブサッポロ・清水聖子さん:
札幌の深刻なホテル不足、あとは全国的な人材不足の問題を解決するために、貢献できるかなという思いもありました。

気になるベッドはと言うと、畳1畳ほどの大きさのベットルームが上下合わせて12室。どこに寝るかは自由。この他に、人数分のタオルを完備したシャワールームもある。

マッシブサッポロ・清水聖子さん:
特に北海道に観光で来られる外国人観光客、特にアジア圏の方の中でもグループで来られる方々に利用してもらいたい。

人数が少ないと、他のお客さんと一緒になることもあるという、この“無人ホテル”。
日本人の予約率はまだ1%未満で多くが外国人ということだ。

ネットカフェも“無人化”

インターネットカフェ「自遊空間」が、2018年11月にセルフ店舗として札幌市内の一部の店舗をリニューアルオープンさせた。
訪ねたのは、NEXT札幌駅南口店(札幌市中央区北4条西3丁目)。受付にスタッフはいない。カメラや電話が付いたパソコンの端末があるだけだ。すぐ横には、セキュリティーばっちりのゲートがある。
それにしても、なぜセルフ店舗にリニューアルしたのだろうか。

スペースクリエイト自遊空間 札幌駅南口店・岸本智美さん:
今までは対面接客で、入会・入場・清算を全てやっていたため、対応できるのが2名様ぐらいになっていました。この機械を入れたことにより、清算も合わせて一度に7組ができるようになったので、お客様を待たせることがなくなりました。

スタッフが早速、入会してみた。
まず名前や生年月日を入力。そして身分証明書を提示するのだが…。

 オペレーター:「入会センターです。いかがなさいましたか? 」
 スタッフ:「運転免許証でも大丈夫ですか?」
 オペレーター:「大丈夫です」

困ったことがあったら、オペレーターに相談も可能だ。
早速免許証を提示して認証されると会員証が完成する。今度は裏にあるバーコードをかざして入場手続き。好きな部屋を選んだらQRコードが出てくる。これを持ってゲートへ。
QRコードをかざすとゲートが開くシステムになっている。入会から入場までかかった時間は約3分、スムーズな入場が可能だった。

自遊空間には、就労人数の減少を受けて、人材確保に頭を悩ませていた。中長期的な運営を考えたうえ、グループで問題解決に取り組んでいる。このシステムのおかげで、今まで出来なかった「席移動」や「途中外出」も、セルフで簡単にできるようになりサービスも向上した。

自遊空間では、セルフ化したことで、スタッフ5人体制から2.5人へと人件費削減にも成功。ただしシルバー世代の利用客の中にはシステムが分かりにくいという意見もあるそうだ。

人気菓子店の超ハイテクレジ

北海道内に10の支店を持つ札幌の老舗洋菓子店「きのとや」。白石区の本店は、平日でも700人、休日ともなると1000人を超える客が訪れる超人気店だ。この店に2018年6月、混雑時の秘密兵器として“超ハイテク“なあるものが導入された。

きのとや・伊藤琢磨営業部長:
大変込み合う時間が多いために、お客さんにお待ちいただく時間をできるだけ短くするため、(ケーキは)たくさんの種類があるので、従業員がレジを打つ心理的不安を減らすために導入しました。

きのとや 伊藤琢磨営業部長

それが、こちらの「ベーカリースキャン」。複数のケーキの種類・価格をカメラで認識、計算してくれる世界初のレジシステムだ。

ベーカリースキャン レジシステム

約25種類あるケーキの中から、10種類のケーキを選んでベーカリースキャンシステムの実力を試してみた。

イチゴがのった赤いケーキや、色違いのモンブランだったりと、スタッフでも間違えそうなケーキを選んでみたが…。

トレイをのせてから、約3秒でカメラがケーキの種類を認識。そして、合計するとバーコード付きのレシートが。それを読み取るだけであっという間に10種類のケーキの計算が終了。
もし間違ってケーキを認識しても、それを人口知能が学習してより賢く成長していくと言う。

きのとや・伊藤琢磨営業部長:
深刻な人材不足には直面はしていないんですけど、こういう時代の流れですので、機械やAIに任せられる部分は任せて、あとは人ができるサービスを極めていきたい。

全国的に、深刻化するサービス業の人材不足。テクノロジーを活用しての“働き方改革”は、今後も様々な分野で進んでいきそうだ。

(uhb北海道文化放送)

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