日曜安全保障 戦車に“空の目”米・台湾の狙い

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日本を取り巻く安全保障問題を、わかりやすく深堀りしていく、「日曜安全保障」。

7日のテーマは「米独立記念日に戦車が?!」。

竹内友佳キャスター「7月4日はアメリカの独立記念日でしたが、今回はいつもの祝日とは、ちょっと違いましたよね」

フジテレビ・能勢伸之解説委員「今回、異例だったのは、トランプ大統領が『アメリカ軍の勇敢な男女をたたえる』と演説したんですけど、これが演説そのものが、トルーマン大統領以来ということなんですね。それにワシントンDCでの行事に、陸・海・空・海兵隊、沿岸警備隊の装備が参加したんですね。空には、アメリカ海軍のF/A-18スーパーホーネット戦闘攻撃機とステルス戦闘機F-35Cの編隊、それからですね、空軍の

方からは、最強のステルス戦闘機といわれているF-22A、そしてステルス戦略爆撃機B-2Aが編隊を組んで登場したんですね。地上では、大統領の演説台の左右にM2A3ブラッドレー歩兵戦闘車が並んだんです」

竹内キャスター「とにかく、アメリカ軍の飛行機が次々に参加した、派手な行事でしたよね」

能勢解説委員「これ実は、トランプ大統領が2017年、パリで観覧したフランス革命記念日の軍事パレードに感銘を受けたからだともいわれているんですが、フランスのパレードに登場したような、戦車の行進は見られなかったんですね。これは、60トンを超える重たい戦車を走行させると道路が傷んでしまうためということで、地元議会が反対したんですね。ブラッドレー歩兵戦闘車も、木の板などを走行ベルトの下に敷いて、そろりそろりと展示場所に設置したんですね。中継画面には戦車は見当たらなかったんですが、遅くともパレードの2日前までには、M1A2戦車もワシントンDCに鉄道で運ばれてきていたんです。実はこれが、なかなかの優れものだったんですね」

竹内キャスター「優れものといいますと?」

能勢解説委員「M1A2戦車も、いろいろなバージョンあるんですが、これは砲塔の上の機関銃が車内から射撃できるように、リモコン化されている。こういうタイプなんですね。この戦車の一番すごいのはですね、E-8ジョイントスターズという、いわゆる地上戦警戒指揮レーダー機とつなぐことができるということなんですね」

竹内キャスター「飛行機と戦車がつながるというのは、どういうことなんですか?」

能勢解説委員「ジョイントスターズは、空を飛びながら、機体の下のレーダーで200km以上を見通せる。このジョイントスターズのデータをM1A2戦車は、データリンクで取り込むことができるんですね」

竹内キャスター「地上の戦車が、空の目を使えるというわけなんですね」

能勢解説委員「M1A2戦車は、年内に台湾に引き渡されるといわれているんですが、まだ台湾に、どんな仕様のM1A2戦車が引き渡されるかはわからないんです。ただ、アメリカ軍のジョイントスターズと連携できるかもしれない戦車が台湾軍に加わるとなる

と、アメリカと台湾の軍事的なつながりを周辺国に強く匂わせることになりかねないですね」

竹内キャスター「となると、中国にとっても気がかりな存在になるかも...ですね」