沈静化の米国vs自陣固めの中国 貿易摩擦 米中の戦略

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貿易をめぐり、太平洋を挟んでにらみ合う米中。

それぞれの狙いはどこにあるのか。

中国からの輸入品への追加関税第4弾の発動に向け、「われわれは(貿易戦争に)勝ちつつある。関税で1,000億ドル以上入ってくる。われわれは常に勝つ」と強調したトランプ大統領。

一方で、「中国とは、ささいなケンカだ。われわれは長年とても不当な扱いを受けてきた」と述べ、米中の貿易摩擦は「ささいなケンカ」と表現。

発言の背景には、関税の発動で株価が一時大きく下落するなど不安定な動きが起きたことから、アメリカ国内に広がる動揺を抑えたい狙いがあるもよう。

一方で、中国は15日、「貿易戦争は望んでいないが、恐れてもいない。われわれの対応は正当な防衛だ」と述べ、アメリカへの反発を示した。

さらに、アジアの文化交流促進を目的とした中国主催の国際イベントでも、習近平国家主席が「自らの人種と文明が一段優れていると思い、ほかの文明を変え、それに取って代わろうとするなら、その認識は愚かで、深刻な損害をもたらす」と述べ、アメリカのトランプ政権を念頭にけん制。

また、このイベントに合わせて中国側は、中国の民営自動車メーカーの最大手・吉利自動車の本社を海外メディアに公開。

吉利自動車は、スウェーデンの自動車・ボルボを傘下に置き、イギリスのロンドンタクシーの生産もしている。

吉利自動車の広報担当者は「大多数の吉利自動車の部品は、中国・日本・アジアから来ている」と述べた。

対米輸出もほとんどなく、米中貿易摩擦の影響は少ないと話す吉利自動車。

中国は、アメリカを敵に回してもすぐさま致命的なダメージはないとして、国際社会に中国との貿易メリットを強調している。