景気「悪化」で下方修正へ 暮らしの今後どうなる

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景気の状況を示す景気動向指数が、6年2カ月ぶりに悪化した。

わたしたちの暮らしへの影響は。

今、皆さんが感じる景気はどうか、街で聞いた。

悪い(50代)「給料は上がらなくて、物価ばかりすごく上がっている」

良い(20代)「就職活動も売り手市場だし、(景気)良いってことなのかな」

いったい、日本の景気は、良いのか悪いのか。

13日、内閣府が、あるデータを発表した。

それが、景気動向指数。

さまざまな経済データをもとに、現在、日本の景気がどのような状況にあるのかを示すもの。

その最新の基調判断によると、日本の景気の現状がマイナスに向かっているとして、「悪化」に下方修正された。

これは、景気後退の可能性が高いことを示すもので、基調判断がこの悪化にまで下がるのは、6年2カ月ぶりのこととなる。

しかし、街の回答は、必ずしも「悪い」ばかりではなかった。

40代「極端に悪い印象は受けていない。ただ、良くなったかというと、そうとも思わない」

30代「あまり関係ないのかな、庶民の生活には。良くなってても、あまり関係なかったから、悪くなっても関係ないのかな」

番組で30人に調査したところでは、良くも悪くもない「足踏み」状態とする答えが、最も多い結果に。

そうした中で聞かれたのが、「中国とアメリカの貿易の話。(景気が)変化するんじゃないか」との声。

米中貿易摩擦。

知的財産権の保護などを求め、中国から輸入される製品に高い関税をかけるなどの動きをさらに強めるアメリカ。

その結果、中国経済には暗雲が垂れ込め、影響は日本にも忍び寄っている。

東京・大田区にある工場「富士セイラ 東京事業所」。中国に輸出される機械や、半導体に使われる金属部品を製造している。

富士セイラ・蟻坂取扱役総務部長は、「特にこの1〜2年、『米中貿易摩擦』によって、中国国内の景気も減速している」と語った。

中国経済の悪化によって、生産量が落ち、受注も減少しているという。

富士セイラ・蟻坂取扱役総務部長は、「中国でのビジネスの採算性が悪化していく中で、当社としても、中国でのビジネスの引き揚げを検討している」と語った。

日本の輸出企業を中心に収益が悪化し、景気の先行きがさらに不透明になれば、企業が賃金を上げにくくなり、結果的に、わたしたちの生活にも影響する可能性が。

すると...。

80代「食べるものを切り詰めたら、体を悪くしちゃうじゃないですか。レジャーを少しやめる」

30代「学費とかも上がってるじゃないですか。今後の(子どもの)教育のことを考えると、今は節約して将来に備える」

こうして節約ムードが強まれば、個人消費が落ち込み、さらに景気が悪化することになりかねない。

参院選や消費増税を控え、日本の景気は今、重要な局面を迎えている。