日露&憲法…安倍首相は猪突猛進かUターンか 地元での決意と送別ゴルフ 

【リアル首相動静】

カテゴリ:国内

  • お国入りした安倍首相 父の墓前で北方領土の解決誓う
  • 退任する秘書官と“送別ゴルフ”
  • 2019年は“猪突猛進”か“Uターン”か

恒例の新年お国入りへ

安倍首相の2019年は、1月4日の伊勢神宮参拝と年頭記者会見で本格的なスタートを切り、1月5日には地元・山口県へとお国入りしました。これは、地元で開催される支援者との会合などに参加するためのもので、毎年の恒例行事です。

この日開かれた会合のあいさつで安倍首相は、「憲法改正を含め新たな国づくりに挑戦していく1年にしていきたい」と新年の抱負を述べました。

会合であいさつする安倍首相(1月5日 山口・下関市)

その後は、初詣ということで、地元の神社を参拝しました。前日の伊勢神宮に続き2日連続での初詣となります。国内外に諸課題を抱える中、政権運営の成功を祈ったのでしょうか。

父の墓前で・・・北方領土問題の解決誓う

翌6日、安倍首相は外務大臣などを務めた、父・晋太郎氏の墓参りをしました。当日は安倍首相が到着する直前からあいにくの雨となりましたが、安倍首相は、横で傘を持っていたSPから離れて一人で墓前へ向かい、傘をささず雨に濡れながら手を合わせました。

父・安倍晋太郎元外相の墓参に訪れた安倍首相(1月6日 山口・長門市)

墓参りを終えた安倍首相は、集まった私たち総理番の記者らに「領土問題、平和条約の問題に終止符を打つために全力を尽くしていく」と述べました。

実は、父・晋太郎氏は外務大臣時代、当時の日ソの関係改善に取り組み、北方領土問題の解決に尽力しました。安倍首相は今月下旬にはロシアのプーチン大統領との首脳会談を控えており、父の果たせなかった北方領土問題の解決を墓前に誓った形です。

墓参後、記者団の質問に答える安倍首相(1月6日 山口・長門市)

退任する秘書官と“送別ゴルフ”

3連休最終日となった成人の日の14日、安倍首相は都内で趣味のゴルフをして過ごしました。一緒にプレーしたのは自身の秘書官らですが、実はこの日は、秘書官の1人にとって特別な日でした。警察庁から出向し約6年間にわたり秘書官を務めた大石秘書官が翌15日付で退任したのです。天気にも恵まれた絶好のコンディションのもと、第二次政権がスタートしてから苦楽を共に過ごしてきた大石秘書官への“送別ゴルフ”となりました。

秘書官らとゴルフを楽しむ安倍首相(1月14日 東京・稲城市)

秘書官は日々、安倍首相と共に過ごしていて、お互いの信頼関係は強固なものとなっています。安倍首相は、自分より年下の大石秘書官についても必ず「大石さん」と呼び、呼び捨てにすることはないということです。

 警備担当でもある大石秘書官は、安倍首相がゴルフに行く際にも同行し、一緒にプレーを楽しむこともあります。首相にとってはプライベートのゴルフでも、大石秘書官にとってはもちろん仕事の一環です。そんな大石秘書官でも、プレー中は普段より穏やかな表情を浮かべていたのが印象的で、上司でありながらも気心の知れている首相とのゴルフは大石秘書官にとってもつかの間の息抜きになっていたのではないかと思います。

その大石秘書官の送別ゴルフ、好天の中、安倍首相のスコアも上々かと思い尋ねると、首相からは「調子はまあまあですね」といつもに比べやや弱気ともとれる反応が返ってきました。

“猪突猛進”か“Uターン”か・・・どうなる2019年!?

安倍首相はイノシシ年である2019年の方針に関して、イノシシに例えて「50キロのスピードで走るが、障害物があればひらりと身をかわすしなやかさを持っている」「ぶつかりそうになればちょっとUターンしながら別の道から進んでいく」と述べています。

今年の安倍政権の大きな課題と言えば、地元で誓った日露外交や憲法改正に加え、税率を10%とする消費税の増税や、7月の参議院選挙があります。その参院選に関しては、衆院を解散して衆参ダブル選挙とする案も取りざたされています。安倍首相はダブル選について会見などで「頭の片隅にもない」と否定していますが、与野党内では安倍首相の判断をめぐり様々な憶測が乱れ飛んでいます。

イノシシ年の安倍首相は、“猪突猛進”するのか、それとも“Uターン”するのか。その身のこなしに注目が集まります。

(フジテレビ政治部 総理番記者 梅田雄一郎)

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