1人1000円「出国税」スタート!“YOU”たちがNIPPONに期待する500億円の使い道

  • 飛行機や船舶で日本を出国する人から、国籍を問わずひとり1000円を徴収
  • 観光客は出国税の使い道として、WiFiの整備や空港に外国人宿泊施設の設置を希望
  • 観光振興のための財源が常に用意され、税金の無駄使いが生じる可能性も

国籍を問わずひとり1000円を徴収

福岡県博多港の搭乗カウンター

韓国行きの高速船が出ている福岡県博多港の搭乗カウンターでは昨日、担当者が「出国税おひとり1000円ずつ頂きます」と利用客にアナウンスする姿が見られた。

昨日から新たに導入された「国際観光旅客税」、いわゆる「出国税」。
飛行機や船舶で日本を出国する人から、国籍を問わず、ひとり1000円を徴収する。

海外に向かう航空機や船舶のチケット代金に上乗せする形で徴収されるが、2歳未満の乳幼児や、入国後24時間以内に出国する乗り継ぎ客などは対象外となる。

出国税を支払った人からは、「ひとり1000円は高いよね」という声が聞かれる一方、「ちゃんと使ってもらえればいい」と話す人も。

出入国審査の顔認証システム

27年ぶりの新たな税金となる出国税で、来年度に見込まれる税収は、約500億円。
来年までに外国人旅行者数4000万人を目標とする政府はこの新税を外国人旅行者を増やす施策に使うとしている。

具体的には、空港での出入国審査をスピードアップする顔認証システムの導入や、観光地での多言語案内板の設置など、外国人が快適に旅行できる環境の整備を進める予定だ。

中国人旅行者

WiFiの整備や空港に外国人宿泊施設の設置を

今後、出国税を払うことになる外国人旅行者に、税金をどのように使って欲しいか聞いてみると…。

セルビアからの旅行者
ーー「私の国では日本の地方の情報があまり入ってこない。メインの場所だけでなくて、違ったものについても知りたい

中国人旅行者
ーー「WiFiは税金の使い道としていいと思う。アプリの地図をダウンロードできなくて紙の地図で迷子になってしまった

マレーシア人旅行者
ーー「空港に外国人が過ごす場所を作ってほしい。私たちは泊まる場所がなくて、一晩イスで過ごした

マレーシア人旅行者

観光客のニーズや動向把握を

津田塾大学の萱野 稔人教授は、
「出国税の税収は、観光振興のために使うということが定められている。逆に言うと、観光振興のために常に財源が用意されるわけで、どこまで必要なのかという検証がなされないまま政策がどんどん打ち出されてしまい、税金の無駄使いが生じてしまう可能性もあるということ。閲覧数が伸びないホームページに作成費がつぎ込まれるとか、必要かどうかもわからないのに建設が進んでしまうということがあり得る。

出国税がインバウンドの増加につながるためのポイントは、やはり観光客のニーズや動向を把握すること。そうしないと見当違いなものを作ってしまい、かえって観光地の魅力を損ねてしまう。我々も出国税の使い道をしっかりと注視していく必要がある」と指摘する。

(「プライムニュース α」1月7日放送分)