9歳にして既に“勝負師”…史上最年少プロ棋士へ!仲邑菫さんの強さの秘密は?

カテゴリ:国内

  • 史上最年少プロ棋士となる仲邑菫さんは現在9歳!
  • 日本囲碁界初となる「英才特別採用推薦棋士」でプロ入りの天才少女
  • その強さの秘密に迫る

今春、日本囲碁界で史上最年少の10歳0カ月のプロ棋士が誕生する。

囲碁界に現れた天才少女、仲邑菫(なかむら・すみれ)さん(9)。
6日、東大阪市で行われたイベントでは、国民栄誉賞を受賞した囲碁界のレジェンド・井山裕太五冠(29)と公開対局を行い、時間切れによる引き分け!

対局後、井山五冠は…

井山裕太五冠:
途中まではこちらがはっきり押されているというか…(中略)、今まで見たことがない才能だと思います。自分の9歳のころとは比べものにならないくらい強いです。
 

“レジェンド”も絶賛する実力を持つ、菫さん。
実は、父は現役のプロ棋士、母は囲碁の元インストラクター、さらに叔母もプロ棋士という、囲碁の“最強DNA”を受け継いでいるのだ。

「直撃LIVEグッディ!」では、スタジオにプロ棋士の関山利道九段をお招きし、菫さんの強さの秘密について解説していただいた。

“特別枠”でのプロ入り その強さの秘密は…

立本信吾フィールドキャスター:
今年の4月1日付けで、史上最年少でのプロ棋士となる仲邑菫さんは、まだ小学4年生の女の子です。3歳から囲碁を始めて、3歳7カ月でアマチュア大会初出場。さらに5歳のころ、アマ女流名人戦Bクラスで初優勝を果たしています。

安藤優子:
この流れは、やはりとても早いんですか?

関山利通九段:
はい。ものすごく早いです!過去に例がないと申しますか…本当に彼女が初めてだと思います。もちろん努力もありますし、本人の持っている才能がないと、なかなかここまでの記録は成しえないと思います。

立本:
今回、プロへの入り方が異例中の異例だったということで、まずはプロに入る一般の流れをご紹介します。
 

<プロ棋士になる一般の流れ>関山九段によると…

・日本棋院で14歳までにプロ候補の院生になる

・院生同士でリーグ戦を戦う

・リーグ戦での成績上位者のみがプロに採用される

・プロになれるのは23歳未満のみ


 

安藤:
院生になるには、資格などは必要なんですか?

関山九段:
審査に通らないことがありまして、しっかりとした実力がないといけません。

立本:
院生になれたとしても上位者のみがプロに採用され、さらに年齢制限もあって、狭き門なんです。ただ、今回菫さんがプロになったのはこの方法ではありません。菫さんは“英才特別採用推薦棋士”第1号なんです。

<英才特別採用推薦棋士とは>

・プロ棋士2人以上の推薦と、7大タイトル保持棋士など6人による審査が必要

・審査で3分の2以上の賛成があると認定される

・採用年齢は原則、小学生


 

立本:
今回はこの審査で6人全員が賛成だったそうです。
 
関山九段:
菫ちゃんと試験対局をした張栩(ちょうう)名人も菫ちゃんの技量にいたく感心されていて、プロと遜色ないということです。

安藤:
関山さんは、若くしてプロになるメリットって何だと思いますか?

関山九段:
早くにプロ同士の対局、真剣勝負が打てますよね。その真剣勝負の場、一局一局がそれこそ血となり肉となります。日本棋院の小林覚副理事長が、早くにそういうことを経験させてあげたい、さらに世界を狙わせたいということで、この“英才特別採用推薦棋士”の制度採用となりました。
 

プロをうならせるほどの強さを持つ菫さん。その強さの秘密とは何なのだろうか。

<強さの秘密・その1>

打つ手が早い!
→日々“早碁”のトレーニングを積んでいる。決断力が人一倍早い

 

関山九段:
“早碁”というのは、10秒とか20秒とか、制限時間内に一手を打たなければならないもので、決断力が非常に重要になってきます。菫ちゃんはその決断力が非常に優れているんです。

<強さの秘密・その2>

勝負へのこだわりが強い!
→大人が手を抜くと「わざとだ!本気で来て」と言うほど


 
関山九段:
碁盤から離れていると、お母さんと一緒にいてとてもにこやかなんですけど、碁盤の前に座ると勝負師の表情になるんです。

<強さの秘密・その3>

子供と思えぬ大局観!
→子供は打つところに集中しがちだが、碁盤を俯瞰で見る能力が高い


 

関山九段:
サッカーで言うと、フィールドを上から眺めている感覚があるなと感じていて。ふつう子供は局部的に集中してしまうんですけど、集中しながらも上から見ていく、そういう感覚がすごいですね。




<母 幸さんが語る「菫さんの囲碁への情熱」>

「娘は小さなころから囲碁が好きでした。ある時から自然とプロを目指したいと思うようになり、親としてできることを応援しました」

⇒7歳の時、約1週間ほど初めて韓国に行き囲碁を勉強。
 8歳になると平均月1~2週間。
 9歳少し前から1~2カ月単位で韓国へ。2018年は合計240日ほど行っていたそうです。

菫さんの今後の活躍に注目だ。


(「直撃LIVE グッディ!」1月7日放送分より)