ソフトバンク柳田が学生時代にメジャースカウトを拒否!?2018年首位打者が語った真実

  • 2018年の活躍に満足していたのは誰?
  • “甲斐キャノン”で話題のソフトバンク甲斐選手を支えたのは母の愛
  • ソフトバンク柳田選手は大学時代にメジャーのスカウトと面談していた

球団史上初の三連覇達成をした広島東洋カープ。そして平成最後の日本シリーズを制し、読売ジャイアンツを超え平成最多の優勝数を誇る事になった福岡ソフトバンクホークス。2018年のプロ野球も、ファンが大満足する数々の試合があった。

1月6日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系列)には、東京ヤクルトスワローズの青木宣親選手、阪神タイガースの福留孝介選手、広島東洋カープの鈴木誠也選手、田中広輔選手、福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也選手、千賀滉大選手、柳田悠岐選手、北海道日本ハムファイターズの近藤健介選手、西川遥輝選手、横浜DeNAベイスターズの山﨑康晃選手といった、2018年に大活躍した選手陣が大集合。
「2018年の活躍には満足している?」など、様々な質問をぶつけ、凄いプレーの裏側から今まで聞いた事がない本音、知られざる真実を探る「プロ野球一斉調査SP」が放送された。

2018年の自己評価は?

2018年の活躍には満足していると答えた、ソフトバンクの柳田選手。それもそのはず、推定年俸は5億7千万で、トリプルスリーを達成した柳田選手は「首位打者を取れましたし、キャリアハイだったんで凄く満足しています」と満足げな表情。
一方で、日本一になったソフトバンクでも、2018年成績が13勝7敗、防御率3.51だった千賀選手は、「チームは日本一になりましたけど、個人的には凄く悔しい数字でした」と満足はしていないと答えた。
また日本シリーズで、セ・リーグトップの盗塁数を誇る広島を、驚異の6連続盗塁阻止(日本シリーズ新記録)と、完全に封じてみせた“甲斐キャノン”の異名をもつソフトバンクの甲斐選手も「全く一緒です、個人成績は全くだったので」と満足はしていないと言うことだった。日本シリーズでMVPを獲得したことに関しても「日本シリーズだけなので、年間通してのシーズンはあまり良くなかったので」と謙虚な姿勢を見せていた。

去年メジャーリーグから復帰したヤクルトの青木選手は、「前年度最下位のチームが、2位になれたというのはいいことかもしれませんね」と自身の活躍に満足する一方で、青木選手の隣に座っていた阪神の福留選手は「ヤクルトと逆で、前年2位から今年は最下位と。僕の野球人生の中で最下位は初めてなんです、プロに入ってから。すっごいショックです…」と苦笑いしていた。

4月から首位を譲らず、見事セ・リーグ三連覇を達成した広島の両選手も満足していないという答え。ゴールデングラブ賞を今年初めて受賞し、獲得打率0.262、本塁打10、盗塁32(リーグ2位)の活躍を見せた田中選手は「チーム的には3連覇したのでそれは満足しているんですが、僕も個人的な数字が良くなかったので」と話し、24歳でカープの4番となった鈴木選手も「日本一になれなかったですし、個人的にも(ジャイアンツに移籍し、18年セ・リーグMVPの)丸さんが前でああいう成績を残していたので、全然敵っていないですし」と謙遜を見せた。

盗塁王と甲斐キャノンの戦い

2018年のクライマックスシリーズでは、チーム同士の戦いももちろん話題となったが、盗塁王の日本ハム・西川選手と、“甲斐キャノン”のソフトバンク・甲斐選手の戦いも注目を集めた。

西川選手は昨シーズン、盗塁47回中44盗塁成功と、驚異の盗塁成功率0.936。毎週土日深夜に放送されている『S-PARK』が調べた『プロ野球100人分の1位』で、プロ野球選手100人が選ぶ走塁部門ランキングでも3年連続1位をひた走っている。通算盗塁成功率は日本歴代1位だ。
盗塁阻止率12球団トップの0.447、“甲斐キャノン”の異名を持つ甲斐選手とのクライマックスシリーズでの戦いは2勝2敗と引き分けに終わったが、MCの浜田雅功さんが「お互いを意識するの?」の聞くと、西川選手は「僕はめちゃくちゃ意識します」と答え、甲斐選手も被せるように「僕もめちゃくちゃ意識します」と息の合った答え。甲斐選手は「特に(西川)遥輝の場合は、なぜかうまくボールが握れない、焦っちゃうんですよね。うまくいかないですね」と打ち明けていた。

一方、日本シリーズで“甲斐キャノン”に6連続盗塁阻止された広島の選手はどう思っていたのだろうか。

2017年セ・リーグの盗塁王だった田中選手は「途中でスライディングするのをやめたいくらい」手前でアウトになってしまったと、甲斐選手のあまりの肩の良さに脱帽。鈴木選手は「ランナーにいて、(甲斐選手を見て)『無理だろうな』と思っていたんですけど、やっぱり盗塁のサインが出るので、『あ〜無理だよ』と思いながら…。走っているときに甲斐選手が投げるボールが見えるんですけど、『ほらね…』と思いながら」走っていたと明かしていた。

甲斐選手を支えた母の愛

そんな“甲斐キャノン”で今年、一躍時の人となった甲斐選手だが、彼の野球選手としての道のりは、決して平坦なものではなかった。

甲斐選手がプロ入りした2010年ドラフト会議では、全12球団が97名の選手を指名したが、94番目という遅さで呼ばれ、ソフトバンクで最下位の育成6位指名、しかも契約金ゼロで、年俸もたったの270万円というプロとしては底辺からのスタートだった。
そんな甲斐選手が日本シリーズで輝くまで献身的に支え続けてきたのは母の小百合さんだった。

1992年に大分で生まれた甲斐選手は、2歳の頃に両親が離婚。当時小百合さんは「子どもは絶対に私が責任を持って育てる」と心に誓い、タクシー運転手をしながら、女手一つで3つ上の兄・大樹さんと甲斐選手の幼い子供2人を育てていた。
タクシー運転手という職業を選んだ理由について「会社の外に出れば自由なので、子どもからいざ何か連絡があればすぐ帰れるし、母子家庭なのでちゃんと子供のことを見ていたかったというのがあって…」と語っていた。当時の様子を知る保育園の先生は「制服のまま朝保育園に来て、制服のまま迎えに来られるってことも結構ありました。苦労はされていると思いますよ、女手一つで男の子2人なんで」と当時を振り返る。

兄の影響で5歳の頃に野球を始めた甲斐選手を、忙しい仕事をしながらも週5日間もの野球の練習は、全て母親の小百合さんが送り迎えをしていた。それを甲斐選手が小学校を卒業するまで欠かすこと無く続けていた。

更に兄弟の学費がかさみ、タクシードライバーの給料だけでは立ち行かなくなると、タクシーの仕事以外にもパチンコ店での清掃の仕事も始めた小百合さん。
「11時から2時間清掃をして、帰り着いたら1時半とか2時前で、それから拓也のユニフォームが翌日に必要なので、帰ってからユニフォームの洗濯をして乾かさないといけないので、そんなにしてたらもう朝になってしまうので、お弁当を作ってそのまま寝ずに仕事に行くこともありました」という日々の中、つらそうな素振りも見せず黙々と仕事や家事をしている母を見て甲斐選手は「ちゃんと寝ているのだろうか」と、かなり心配していたという。

入団当時、2軍3軍の生活が長く続き苦しい思いをしていた甲斐選手だが、この頃の母の大変さを思い出し、「かあちゃんのために頑張ろう」と辛い育成期間を耐え抜くことができた。そして努力し続けた結果、2017年には1軍に定着。年俸も4000万円に上がり、去年の母の日、人生で初めて大きなプレゼントを母に送ることができたという。それは、小百合さんが大好きだという犬をモチーフにしたブランド物の財布だ。
小百合さんはこの財布を大切に使っていて、「嬉しかったです本当に。私が犬が大好きで、いろいろ拓也が考えたらしいんですけど、なかなかこれって言うのが見つからず、あちこち探したそうなんですけど、結局この犬をモチーフにしている財布を見て、その瞬間にこれに決めたって」と嬉しそうに話していた。

小百合さんは今もタクシーの運転手を続けている。そしてタクシーのナンバーは息子の背番号と同じ62。数々のホークスグッズに囲まれたタクシーを運転しながら、母は今も息子の活躍を遠くから見守り続けている。

これには浜田さんも「いやぁすごいなお母さん」と感心すると、「そうですね、だいぶ苦労はかけましたね」と甲斐選手は優しそうな顔で答えていた。

同期で同じく育成出身の千賀選手は「ドラフト1位が同じキャッチャーで、(甲斐)拓也は育成の一番下でキャッチャーということで凄く比べられていて、辛い思いだったり苦労は凄くしていると思うし、それでも根性とか負けん気が凄くあったので、野球一筋に考えていますし、試合とかでも僕はなるべく拓也のサインに首を振らないようにしているのはそういうところだと思います」と明かしていた。

同期でドラフト2位だった柳田選手にどう思うか聞くと、「拓也は今のVTR通りすごいいい子で、球場でも監督に多分一番怒られてるんで、まあ可愛そうだなと思います」と天然なコメントで返していた。

大学時代、メジャーにスカウトされていた柳田選手

そんな天然さを見せた柳田選手は、豪快な“マン振り”から放たれる圧倒的飛距離の特大ホームランや、走れば50m5秒9の俊足を見せ、ファンを常に沸かす存在だ。2015年にトリプルスリーを達成し、走攻守その全てが規格外。188cm92kgという日本人離れした体格と、圧倒的な身体能力が生み出す規格外のプレーは一体どのようにして出来上がったのだろうか。

小学校からの友人で広島経済大学のチームメイトやライバルに話を聞くと、「彼は中学校の時、背はあまり大きくないし、170cmあるかないかでガリガリで、もやしみたいな感じで、9番セカンドとかショートのイメージだった」と、今では想像つかない姿を教えてくれた。

高校時代になっても線が細い全くの無名選手で、当時の高校の野球部の監督も、2年生まではベンチ入りもできずスタンドで応援していたと明かした。しかし大学に入る前、当時の阪神の金本知憲選手や新井貴浩選手が通っていたジムに通うと、みるみる体が大きくなり、チームメイトは「一緒の大学に入って見たときにびっくりしました」と話した。
大学時代、柳田選手がほぼ毎日通っていたというお好み焼き屋の店長は「学生時代はそばの2.5玉の結構大きいお好み焼きを食べていました。いつも同じものでしたね。それを食べて家に帰って、またご飯を食べると言っていました」と当時を振り返る。

そして今回、大学時代のチームメイトが明かした驚きの事実があった。

「大学の時にサンタクロースみたいな人が、コーラを持ちながらグラウンドに来たことがあるんですよ。その人がレッドソックスのスカウトだったんです。柳田を見に来ていたんです。本人と面談していましたよ。『名刺もらった』って言ってましたもん。あいつが『メジャー行く』ってあの時に言っていたら多分メジャーのドラフトにかかっていたと思います」

MCの浜田さんが柳田選手に事実かどうか聞くと、「本当です」と話しつつ、行かなかった理由については「なんか怖いですし…。その時は外国人と会ったこともなかったんで、怖いなと思って」と天然ぶりを見せると、メジャー経験がある青木選手と福留選手は苦笑いを見せていた。

2018年に大活躍を見せたプロ野球選手たち。
2019年も楽しみなプレーの数々が見られそうだ。


(※1月6日:誤植を修正致しました)

『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送