年女で「猪突猛進」? 片山さつき“女性活躍担当大臣”としての手腕は

カテゴリ:国内

  • 片山氏の女性活躍担当大臣としての取り組みを検証
  • セクハラ撲滅掲げるも、ポスター問題で思わぬつまずき
  • 2019年の一手は女性活躍の懇談会立ち上げ

「地方創生」「規制改革」」だけじゃない 片山氏の重要担務「女性活躍」

今の内閣で唯一の女性閣僚であり、何かと話題の片山さつき地方創生担当大臣。12月21日の記者会見では、亥(いのしし)年で年女となる2019年への抱負について次のように述べた。

「この年齢になると年女になるのも大変なショックだ。猪突猛進どころではなく、1周回るところを何周も回るイノシシにならないといけない」

会見する片山大臣(12月21日)

片山大臣は入閣して以降、政治とカネの問題などで野党の追及を受ける一方、地方創生と規制改革の目玉として、AIなどを活用した最先端都市「スーパーシティ」の実現に力を入れている。周辺は「スーパーシティに関することが(頭の中の)半分くらいは占めているようにみえる」と評している。

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そんな片山大臣だが、もうひとつ、唯一の女性閣僚としても重要な大臣としての肩書きがある。それが「女性活躍担当」だ。

「女は1人というところでやってきた」片山氏の意気込み

片山氏は安倍首相から入閣内定の電話を受けた翌朝、次のように女性活躍担当大臣としての意気込みを語った。

「総理からお電話があって、地方創生そして規制改革さらに女性活躍推進ということで、発信力を生かして頑張ってほしいというご指示があった。働く女性はみんないろんな苦労、いろんな両立を抱えている。その目線を忘れずに細かいことから大切にしたい」

内閣改造の朝、記者団に答える片山さつき女性活躍担当相(10月2日)

さらに、“唯一の女性閣僚”となったことについて、「責任重大かもしれませんが、意外と気にしません。23年間、どこに行っても女は独りというところでやってきたので」と強気の言葉を口にした。

この「23年間」というのは、片山氏が1982年に旧大蔵省(現・財務省)に入省してから、2005年に国会議員に転身するまで、「女性官僚」として仕事をしてきた期間を指す。

大蔵省に入省当時の片山大臣(1982年)

まず取り組もうとしたのは「セクハラ根絶」 しかし…

女性活躍担当大臣としての歩みを始めた片山氏だったが、就任後の会見で問われたのが、奇しくも片山大臣の大蔵省入省同期である、福田前財務次官のセクハラ問題による辞任についてだった。

片山氏は「大変ショックを受けたし、あってはならない。セクシャルハラスメントを根絶すべく、私の今の立場から全面的に発信してまいりたい」と語り、「セクハラ根絶」を高らかに掲げた。

片山大臣の就任翌日の会見(10月3日)

しかし、それに水を差す問題が発生してしまった。「セクハラ防止ポスター問題」だ。

困惑した表情の俳優・東幹久さんが「これもセクハラ?」という声を上げているポスター。これは片山氏が所管する内閣府が女性に対する暴力をなくす運動の一環として作成したものだった。

内閣府のセクハラ防止ポスター

しかし国民からは「『この程度でもセクハラなんだ』という男性側の戸惑いしか伝わってきません」「これを見て(セクハラ)防止だって思う人っているんですかね」といった厳しい意見が寄せられた。

片山大臣は11月の記者会見でこのポスターについて追及されたが、「私が来たときにはもう物がほぼできた状態だったという後に人事異動がありましたので、政務三役が一言一句見た状態ではございません」と、自分の預かり知らぬところで作られたものであり、自らが掲げるセクハラ撲滅の出鼻をくじかれたと言いたげな答えだった。しかしこのままで終わらず、一言加えるのが片山氏らしいところだった。

 「より伝わりやすく・わかりやすくするにはどうしたらいいか、(中略)効果があるようにしていくために、皆さんメディアの方も含めて色んなご意見を伺えるきっかけになればと思っております」と批判を前向きに受け止め、今後改善していく方針を示した。

片山大臣の女性活躍推進の一手は「懇談会」

臨時国会閉幕後、ある自民党議員は片山氏についてこう述べている。

「心配だね。閉会中に何をするか…」

しかし、そんな心配をよそに、片山氏は12月18日の記者会見で、女性活躍担当大臣として年明けから一層アクセルを踏むことを表明した。

「今回の女性活躍推進法の見直しの動きのいい流れの中で、もう少し後押しした方がいいなと思う点が何点かある」

片山大臣の会見(12月18日)

そう切り出した片山氏は、こんな構想を明らかにした。

大臣の下の懇談会のようなものを立ち上げて、実際に働く女性がお困りになっていたり、日常生活を送る女性がお困りになっていたりするだろう部分を少し拾って、きちっと補完できるところを補完する」

女性活躍に関する懇談会を1月にも立ち上げ、女性からの意見をとりまとめ、6月の「骨太の方針」に、女性活躍に関する推進策を盛り込む考えを示した。

還暦を迎える2019年、「女性活躍担当大臣」としても、アクセル全開で猪突猛進以上に駆け回る意向を示した片山氏。

期間も限られる中で、どこまで女性に寄り添った政策を立案し実現できるのか。まずは自らの「点検」を丁寧に行った上で、政策を「加速」させ、「事故なく完走」するための一層の手腕が問われている。

(フジテレビ政治部 官邸担当 杉山和希)

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