「私は仮想通貨で億り人になった」資産4億円超えの40代イケメン投資家がかたる仮想通貨の今後

カテゴリ:国内

  • サラリーマン時代に会社に内緒で2回会社設立
  • ビットコインを勧められた当時のレートは1BTC0.003ドル
  • すべてうまくいっていれば300億円の資産になっていた

2017年暮れに暴騰し、年明けに暴落した仮想通貨。ある有名トレーダーが「もう自分が生きている間にこれほど暴騰する投資案件はでてこないとおもう」と語ったほどの大波だった。このかつてない大波にのり、1億円以上の利益を手にした「億り人」もいた一方で、波に乗ろうとして、その大波に巻き込まれて大損した人もいた。 

うまく波を乗り切った人はどのような人なのだろうか。投資の天才?それとも偶然?その利益は何に使っているのか?そして暴落騒動から1年が経とうとしている今、仮想通貨をどう考えているのか?実際に億り人となったある男性に話を聞いた

サラリーマンをしながら会社に内緒で会社設立

大多ジョンさん(仮名)は40代前半のすらっとした高身長のいわゆるイケメン。日本とイギリス、台湾のミックス。

元々日本で暮らしていたが、大学院にすすむため渡米。2005年に卒業し帰国。「給与がよかったから」と貿易を主とする中小企業に入社したものの、働いてみたら超ブラック企業。残業代は出ないうえに、8か月を過ぎたころから給料の未払いが発生。その数か月後に見切りをつけ、2006年、大手カード会社に転職する。ここまでの話を聞いている限りでは、むしろ不幸を感じてしまうくらいだ。

大多ジョンさん(仮名)

カード会社では国内の債券管理などを担当。入社から8年後、会社での経験をもとに会社に内緒で決済代行会社を設立。しかし、少ししか利益を上げることができず、一年半で会社を畳むことに。

このあたりから人と違う生き方のにおいがしてくる。

彼は、脱サラを目指して再びチャレンジ

会社を畳んだ後、当時流行りだしたフィンテックに目をつけ、指紋認証による決済システム会社を設立。その後、会社は無事に軌道にのったことから入社10年でサラリーマンを辞めて、会社運営に本腰をいれることにした。しかしこれだけでは億万長者にはなれない。

この“チャレンジ精神”こそが、このあと彼を億万長者にのしあげることになるのだ。

ただただ怪しい人から勧められたビットコイン

2010年ころ、会社設立に向けていそいそと参加していた異業種交流会で、何をしている人なのかさっぱりわからない、「ただただ怪しい人」にしか見えなかったという男性から「ビットコイン(BTC)を買っておいたほうがいいよ」とささやかれた。このとき、BTCは0.003ドル。もしこのとき1万円分を購入していたら、その後7年で75億円相当にまで急騰するなど、当時の彼は知る由もない。ただただ怪しかった。 

しかし、当時のレートで480憶円相当のBTCが“消失”した2014年のマウントゴックス事件でふたたびBTCを耳にしたとき、怪しい男のささやきを思い出した。これが仮想通貨か、と。仮想通貨の基幹技術・ブロックチェーンを徹底的に勉強し、そこに彼は将来性を見出した。問題は資金だ。 

そこで自身の会社が軌道にのった2016年に、脱サラ。当時所有していた横浜市内の1LDKのマンションを約3000万円で売却し、この全額を仮想通貨絡みの15の投資案件に分散。日利1%がつくというハイプ案件は破綻して300万円を失ったりしたが、ほかの分散していたハイプ案件がはじけた。分散投資した70BTCが150BTCに。さらにそれを分散投資したら2017年4月には1500BTCに膨れ上がった。当時のレートは約30万円。4億5000万円だ。

しかし、すべてうまくいくわけではない。

その後1500BTCの8割が失われたのだ。

もちろん分散はさせていたのだが1100BTC分の案件が全てぽしゃって戻らず。
年利20%を約束した台湾人に託した200BTCは配当すら払われず、連絡はとれる状態だが、もう期待はもてない。

残りの200BTCは株やFXの運用者に託していて、これだけがまわっている。

このおかげで、現在およそ2億円相当の仮想通貨と、2億円相当のキャッシュが手元に残っている

※保有口座はプライバシーの問題から撮影できなかったが、情報をまとめたエクセルを見せてもらえた。各口座に相当額の仮想通貨を保有していることを筆者が確認済み。

1BTC=70万円時の仮想通貨総資産額 2億円を超えている

今後の仮想通貨はどうなる?はじけるの?

結果的に成功した投資活動を振り返り、彼はハイリスクの投資について「2割が経験値で8割が運」だと語った。また選ぶ基準に関しては「結局投資の判断材料はない。やってみないとわからない。しかしある程度経験を積んだら、信頼できる、できないのにおいがある。理屈ではなく、感覚」だという。

一方で、誰もが気になる仮想通貨の将来。果たして今後に向けて買いなのか?聞いてみると…

「仮想通貨は石油と同じでこれから総量は減っていく。10数年後にはどれかがはじけるとおもっている」と彼。「減る」とは「バーン」のこと。ブロックチェーンの技術に間違いはなく、それを活用した仮想通貨がふたたびはじける可能性は十分あり得るらしい。

しかし、どれがはじけるかわからない。どうしたらいいの?

選ぶ基準としては日本の大手取引所が扱う仮想通貨トップ10。僕はここにまんべんなく散らしています

つまり、BTCはもちろんだが、仮想通貨をすこし調べたことのある人なら聞いたことがあるであろうイーサリアム、イーサリアムクラシック、ビットコインキャッシュ、リップル、リスクなど、大手取引所が扱う、いわゆるメジャー級の仮想通貨に散らすしかないという。そしてこれらの「長期保有」が大前提だ。

さらに、かつて国内外で発生した巨額流出のリスクを分散させるために海外取引所を含めて複数の取引所に散らして保管している。

ただ、忘れてはいけないポイントは、彼は仮想通貨だけに絞って投資しているわけではない。資産はほかにもFXや株などを運用する投資案件に散らしている。

祖父は「西武グループ」のようなグループ会社の創業者

なぜ彼はそうまでして投資に燃えるのか。サラリーマンとしての生涯年収は優に超えている。

理由は彼のルーツにあった。

彼の祖父はある国で、だれもが知るグループ会社の創業者。日本でいう西武グループのような超有名グループ企業だという。その祖父が、自らの資産で医療を無償提供しているのをみて「自分のための金儲けはただの成金」と思うに至ったのだそうだ。

そのため、マレーシアのある小さな島を訪れた時に、ぼろぼろの家に住み、栄養失調状態のこどもをみて、負の連鎖を断つには教育を施さなければならないと強く思い、東南アジアの貧困地域に病院や学校を建てることが目標になった。そしてその資金を捻出するために投資をしている。 

だから、いま4億を超える資産があっても、持ち家はないし、車も持っていない。高級ブランドにも興味はない。何度か食事を共にしたが、高級店などのこだわりはまったくないし、基本、割り勘だ(笑)

ちなみに1500BTCを保持したまま、2017年暮れの“仮想通貨バブル”を迎えていたら…300億円の資産になっていた点を後悔していないのかとたずねたら笑顔でこう答えた。

 「大きなリターンを得るにはリスクをとらなくてはならない。だから後悔はない」

何事もリスクとリターンは表裏一体だ。リスクヘッジのための細かい分散こそが彼を救い、信念に基づく尽きぬチャレンジ精神が、彼をここまでのしあげたのだろう。

投資に絶対はない。ここに記した投資スタンスはあくまで彼個人の考えだ。みなさんも投資をする際は十分その案件を調べた上で、自己責任でお願いしたい。

(執筆:フジテレビ プライムオンラインデスク 森下知哉)