「大事なのは性別でなく個人」 輝く女性を表彰するWOMEN AWARDで語られた本当の“女性活躍”

カテゴリ:国内

  • 輝く女性を表彰する「WOMEN AWARD 2018」 企業や個人が受賞
  • 時間の使い方を変えていくことが「女性の働き方」を変えていく
  • 「性別の比率のために何かしていることはない」

「輝く女性」を選ぶ女性アワード発表

12月20日、最も活躍した女性と、女性活躍推進に取り組んだ企業を選ぶ「Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2018」の授賞式が行われた。

「Forbes JAPAN WOMEN AWARD」は経済紙「Forbes JAPAN」がキャリア女性のための転職サービスを運営する株式会社LiBの協力のもと、意欲ある女性が働きやすい環境づくりを積極的に行っている企業・自ら道を切り拓き活躍している女性を表彰するもの。
1,000社の企業、1,000人の個人の中から選出・表彰するもので、2016年の発足から今年で3回目となる。

企業部門には、一般投票、評議員審査を経て、実際に女性が活躍する3社がグランプリに輝いた。

1000人以上の部」SOMPOビジネスサービス
「300人以上/1000人未満の部」Dress the Life
「300人未満の部」Finatext CONNECTION

さらに、女性の活躍支援に積極的な9企業から、3企業がグランプリに選ばれた。

人材開発賞」DACホールディングス
「多様性推進賞」プロクターアンドギャンブルジャパン
「働き方改革賞」渕上ファインズ

個人部門には賞ごとに6人が選出。

「社会インパクト賞」 三菱UFJリサーチ&コンサルティング執行役員 矢島洋子氏
「チェンジメーカー賞」 スープストックトーキョー取締役兼人材開発部部長 江澤身和氏
「先駆者賞」 tsumiki証券 代表取締役CEO 寒竹明日美氏
「新規ビジネス賞」 minitts代表取締役 中村朱美氏
「ルーキー賞」 L&G GLOBAL BUSINESS取締役 CCO 龍崎翔子氏
「編集部特別賞」 電通イースリーファイナンス部ディレクター 岡部鈴氏


真の女性活躍とは?3社トークセッション

「Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2018」が掲げているのは、「単なる働きやすさではない、真の女性活躍」。

そして今回「優秀継続賞」に選ばれた、イケア・ジャパン、カルビー、ユニリーバ・ジャパンHDの3社が行ったトークセッションで語られたのは、「自分らしい働き方」というものだ。

女性が働く上でひとつの壁となっているのが、出産や子育てといったライフイベントと、仕事に割く時間との兼ね合いの問題だろう。

時間の使い方を変えていくことが「女性の働き方」を変えていく、という一例を挙げたユニリーバ・ジャパンHDでは、2016年から働く場所・時間に制限を設けない「WAA」(Work from Anywhere and Anytime)という制度を採用している。
この制度には「働くお母さん・お父さんから、働きやすさではなく働きがいを持つことができる」と賛同の声が挙がっているという。


また、個人部門で「新規ビジネス賞」を受賞した中村氏が経営する「国産牛ステーキ丼専門店 佰食屋(ひゃくしょくや)」では、1日限定100食で商品を売り切り、社員全員が残業ゼロで終業するというスタイルを実践している。

2児の母でもある中村氏は授賞式で「ほかの飲食店から転職してきた人は、自分の手で子供をお風呂に入れ、送り迎えができるという当たり前のことを喜んでくれる」と語り、「飲食店で働き方改革をするのは無謀だと言われてきた。飲食店にできる働き方改革は、日本中のどんな会社でもできる」と訴えた。

「個人推進」は「女性推進」につながる

そして、今回、「女性活躍推進」を継続しているとして表彰された3社だが、いずれも「性別の比率のために何かしていることはない」と話し、性別よりも個人を重視する姿勢だという。

もともと仕事内容に男女差がなく、社員の50%が女性ということもあり男女平等の土壌があったというカルビーでは、「女性の管理職登用」から女性活躍推進をスタートさせたというが、それはあくまでも「社員の50%が女性であり、管理職においても50%が女性というのが自然な割合」という視点からのものであるという。
一方で課題として、「これは女性がやる仕事」という決めつけや、「なぜこの仕事を女性がする?」という感覚などの“文化的”な部分はまだあるとして、「営業職が男性ばかりということは、社外に一歩出るとよくあること」とも語っている。


また、ユニリーバ・ジャパンHDの女性役員は、役員8人中女性は1人という環境において、「マイノリティの感覚を強く感じた」と語る。
職場におけるセクハラ・パワハラといった問題が注目されている中、「周囲に悪意がなくても、心が痛んだり肩身の狭い思いをすることがある」として「自分らしくやりたいことがやれる環境」と、それを「表現できる職場」が必要だと語る。



今回の「WOMEN AWARD 2018」では女性という括りではなく個人を重視し、「女性の働きやすさ」よりも「女性の働きがい」をサポートする企業が、結果的に「女性推進」という点で一歩進んでいるという実感があった。



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