羽生善治竜王 「通算100期」へ挑戦

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東京・渋谷のホテルにある能楽堂で始まった将棋のビッグタイトル、竜王戦の第1局。

羽生善治竜王(48)に挑戦するのは、17歳年下の広瀬章人八段(31)。

竜王戦は七番勝負で、先に4勝した方がタイトルを獲得する。

羽生竜王が防衛に成功すれば、タイトル獲得通算100期という、前人未到の偉業を達成する。

この大記録について、将棋界のレジェンド「ひふみん」こと加藤一二三棋士(78)は、「大変偉大な記録ですね。われわれ棋士の世界は、タイトルを1回取るだけでも大変なことで、全棋士の中で、タイトルを1回取った人は少ない。1回でも取るのが大変なのに、羽生さんは、勝てば100回ということ」と話した。

29年前にFNNが取材した、若き日の羽生竜王。

当時、番組では「ご存じ羽生五段。6割5分勝てば一流という中で、デビュー以来、毎年8割前後の勝率を誇る。将棋界最強と言ってもいい、おそるべき18歳である」と紹介していた。

15歳でプロ棋士となり、19歳で初めて獲得したタイトルが、今回と同じ「竜王」。

その後、「名人」や「棋王」など、七冠制覇を達成した。

加藤一二三棋士は「羽生さんは、秀才型の天才です。いろんな棋士との戦いですから、全部よく研究して、今まで勝ち抜いてきたんですよ。若いころから研究に励んで、その姿勢は一切変わらないところがえらいですね」と話した。

しかし、現在保持しているタイトルは竜王ただ1つで、もし今回防衛に失敗すると、1991年以来、27年ぶりに「無冠」となる。

果たして、唯一のタイトルを守ることはできるのか。

午後6時すぎ、11日最後となる一手を紙に記し封筒に入れる、いわゆる“封じ手”が行われ、初日の対局が終わった。

これは、最後の一手を秘密にすることで、相手が、次の一手を一晩中考えられないようにするもの。

注目の決着は、12日夜とみられている。