練習前のヘトヘトメニューや超狭い体育館!名門校&名門クラブが強さの秘密を告白

  • 大阪桐蔭野球部。練習前のメニュー「山ラン」の4つの難所
  • 総工費50億の水泳施設!?精鋭だけが使える豪華設備
  • 体育館が狭かったからこそ…強豪バレー部の特殊な練習環境

さまざまな競技で活躍するアスリートたちを輩出した“名門校”や“名門クラブ”の秘密を大公開。

11月25日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系列)では、名門野球部の過酷な特訓や名門スイミングクラブの豪華設備が明かされた。

「思い出したくない」練習前の過酷メニュー

甲子園優勝7回、今年は史上初となる2度目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭高等学校野球部。

今年のドラフト会議では、中日ドラゴンズ1位指名を受けた根尾昴選手や千葉ロッテマリーンズ1位指名の藤原恭大選手をはじめ、同一高校から史上最多タイとなる4人を球界へ送り込んだ。

大阪桐蔭高校は、21年連続で全国大会へ出場している男子卓球部や、2017年に全国大会で優勝した女子バスケットボール部など、名門中の名門。

硬式野球ではプロ野球選手37人を輩出し、16人が現役で活躍。卒業生には、北海道日本ハムファイターズ・中田翔選手(2008年卒業)や、阪神タイガース・藤波晋太郎選手(2013年卒業)など、各球団を支える主力級がズラリ。

現在、中日ドラゴンズ・平田良介選手と元読売ジャイアンツ・辻内崇伸選手も卒業生。二人は2005年に同一校から同時にドラフト1位指名を受けている。

そんな大阪桐蔭の野球部には、練習前のメニュー「山ラン」というものがあるという。

校舎から野球部のグラウンドがある生駒山の上まで走るというメニューで、その距離は約3.5キロ。

辻内さんは「2,3年の先輩たちは、バスで山の頂上にあるグラウンドへ向けて出発するんです。1年生はバスに乗り切れないので、練習メニューの一環としてバスより先に走っていきます」と説明。

この「山ラン」には、辻内さんが思わず「思い出したくない…」と苦笑いするほどの難所が4つあるという。

スタートから500メートルにある最初の難所は「太もも殺しのロング坂」。50メートルの急な坂道を走りきる頃には、太ももは早くも悲鳴をあげるという。

次に待ち構えているのが「膝泣かせの山道」。足場が不安定な道が続き、膝にじわじわとダメージがくるが、この山道の中には「心臓破りの地獄階段」と難所が続き、40段にも及ぶ階段が1年生を追い詰めていく。極め付きは、山道を抜けると訪れる「傾斜約20度の全身破壊の急坂」。

疲労困ぱいの体にトドメをさす、キツイ坂道が待っている。そして約1キロの緩やかな坂道を抜けると、ようやくグラウンドに到着。この山ランの後に、約6時間にも及ぶ練習を週6日行っている。

この過酷メニュー、実は平田選手は1年生からレギュラーに入ったため「1か月しかやっていない」と告白。同級生として辻内さんは「本当に平田はよく頑張っていて、1年からレギュラーに入るのはなかなかないので羨ましかった」と振り返っていた。

寮生だった辻内さんにとって、唯一練習が休みだった月曜日だけはコンビニやドラッグストアに行けるという、楽しみがあったという。

だが、辻内さんは「2、3年生はいっぱいジュースとかお菓子とか買うんですけど、1年生の時の自分はひたすら2年生や3年生の帰りを待ち、買ってきたものを持ったり、先輩の席を取っておいたり…」と告白。

さらに、先輩たちが買ったカップ麺が回りまわって1年生の所へ来るころには汁だけだったというエピソードも明かされ、「それが唯一のごちそう」と話す辻内さんにスタジオは驚いていた。

一方で、自宅から通っていたという平田選手は「帰り道にあるラーメン店に行ったり。僕は麺も食べたり、唐揚げをトッピングでつけたり」とドヤ顔を見せていた。

文武両道だからこそ!?「引退後に困らない人脈」

全校生徒3000人を超える超マンモス校の桐蔭学園高等学校。東京ドーム9個分という敷地面積もマンモス級で、運動部はそれぞれ専用のグラウンドを持っている。

元読売ジャイアンツ・高橋由伸さんを筆頭に、多くのプロ野球選手を輩出した野球部は、激戦の神奈川県で甲子園へ春夏合わせて11回も出場している。その一方で、勉学も一流で東京大学への進学は100人超えの年もあるといい、文武両道の名門校だ。

そんな桐蔭学園の大きな魅力をG.G.佐藤さんは「引退後に困らない人脈」を挙げた。「野球を引退して仕事をしているのですが、桐蔭学園の卒業生は良い大学にも行っていますし、一流企業に行かれている方も多い。そして今、ちょうどいい年齢になっているんです。地位的にも。『桐蔭学園でーす』と行くと、仕事を振ってもらえる。めちゃくちゃ助かっています」

文武両道ということもあり、クラス分けも変わっているという。アルファ(α)で3クラス、ベータ(β)で3クラス、ガンマ(γ)といった能力別にクラスが分かれ、クラスによって進学していく大学も違うという。また3年生になると進学棟に集められて、男女一緒に学ぶ共学になるため、G.G.佐藤さんは「(3年生って)一番大事な時期じゃないですか。受験や夏の大会とか、全然集中できない!」と当時を振り返った。

社長の情熱!総工費50億円の水泳施設

全国に52校のスイミングスクールを展開し、初めて水泳を習う子どもから未来の水泳選手まで指導する「イトマンスイミングスクール」。

アテネ五輪で2つのメダルを獲得した山本貴司さんなど、これまでに29人もの選手をオリンピックの舞台へと送り込んだ水泳界の超名門だ。

そんなイトマンの中でも入江陵介選手をはじめ、世界と闘える精鋭だけが所属できるエリート集団「ITOMAN TOSHIN」に、リオ五輪代表で50メートル・100メートル自由形の日本記録保持者、中村克選手やリオ五輪背泳ぎ代表の金子雅紀選手も所属している。

このエリート集団が練習で使っているのが総工費50億円の水泳施設。オリンピック仕様のプールで、オリンピックや世界選手権で使われるプールと同じ深さ、水深3メートルあることが最大の特徴だという。

そしてもう一つの特徴が、泳法解析システム。泳ぎを撮影するカメラが、プールサイドに11台、天井に5台、水中に21台、合計37台設置されている。

撮影した映像は、プールにある大型モニターで確認でき、見たい映像の選択やカメラの操作はタブレットを使ってできるため、コーチやスタッフがいなくても一人で泳ぎの修正などができるという。

この日本最高峰と言える環境に、中村選手は「社長が水泳への情熱がすごく、イトマン所属の選手がまだ金メダルを獲ったことがないので、東京五輪では獲ってほしいと思い切って作ってくれたんです」と明かした。

さらにこの施設の秘密を金子選手は「プールサイドに温かいお風呂と冷水のお風呂が併設されていて、選手は交互に入って疲労回復をしています。アメニティとしてバスタオルとハンドタオルがあって、それが今治のタオルでフカフカで気持ちいい」と告白。

実際に使っているタオルに触れた浜田さんは「ええホテルに行ったらありそう!」と気持ちよさそうに触っていた。

体育館が超狭い!強豪バレー部の練習環境

春高バレーを始め、全国制覇13回という驚異的な強さを誇る女子バレーボール部の名門、下北沢成徳高等学校。

他の名門校と異なるのは、下北沢という都会の真ん中にあること。下北沢駅から学校まで1度も曲がることなく徒歩3分で学校へ着く。

下北沢成徳の卒業生は、ロンドンやリオ五輪と4大会に出場している木村沙織さん(2005年卒業)やロンドン五輪ではキャプテンとして銅メダル獲得に貢献した荒木絵里香選手(2003年卒業)、現在、日本代表の次期エースとして活躍している黒後愛選手(2017年卒業)など。名プレイヤーを次々と送り出している。

そんな下北沢成徳を語る上で忘れてはならないのが、2002年に春高バレーに姉妹で出場し優勝した大山加奈、未希姉妹。

2人は強さの秘密には「体育館が超狭い」という特殊な練習環境があったからと明かした。

スポーツ強豪校・バレーボール部の体育館はコート2面を使い、伸び伸びと練習するなど練習環境が整っているのが一般的だが、下北沢成徳の体育館はバレーコート1面分のみ。

その狭さゆえ、練習ではウォーミングアップでもコートに部員たちがギチギチで、コートから壁までの距離も近い。ボールを追いかけるレシーブ練習では壁にぶつかりそうで、サーブ練習は体育館の外のスペースから助走をつけないと、ランニングサーブが打てないほどだという。

なぜ、体育館が狭くても強いのか。加奈さんは「2人で組んでやる対陣レシーブも、ボールをちょっとはじいてしまうと隣の人や壁にぶつかってしまうため、丁寧に相手に返すという意識が功を奏しました」とメリットもたくさんあるという。

一方で未希さんは「春高など大きい体育館に行くと、普段はすごく狭い体育館なので感覚がわからなくなる。なので、1セット目は落とします、慣れるまで」と大舞台では問題もあったと明かした。

『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送