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ドラフト1位、大阪桐蔭・根尾昂選手の素顔。愛読書『論語と算盤』から探る“文武両道”の原点

  • 根尾選手の愛読書は“日本実業界の父”と呼ばれる渋沢栄一の著書『論語と算盤』
  • 少年時代から「他人に言われてやるのではなく、自ら行動をしていた」
  • 野球仲間が明かした根尾選手の“唯一の欠点”

25日に行われたプロ野球のドラフト会議で4球団競合の末、中日ドラゴンズが交渉権を獲得した大阪桐蔭高校の根尾昴選手。
彼は野球一筋、他のことには目もくれず、突っ走ってきたわけではない。実は読書家の一面もあるというのだ。その愛読書の一つは、“日本実業界の父”と呼ばれる渋沢栄一の著書『論語と算盤』だ。

そこで、「報道プライムサンデー」は渋沢栄一の玄孫で実業家の渋沢健氏を取材した。

「論語と算盤」を読んでいる選手が他にもいるか尋ねると「いるんですね。大谷翔平選手です。ただ、平成生まれの野球選手がなんで『論語と算盤』なんて関心があるんだという感じじゃないですか」と、渋沢さんも驚きを隠せずにいた。
メジャーリーグで活躍するあのスーパースター・大谷翔平選手も、この本を読んでいるというのだ。

根尾選手が「論語と算盤」を愛読する理由

根尾選手と大谷選手。
投手、そして打者として活躍する2人の“二刀流”が愛読する「論語と算盤」。
渋沢健氏は、この本の野球への影響についてこう分析した。

「論語って結構難しいなと思うのは、ルールじゃなくて自分が何をすべきかということなので、自分で考えて自分で行動しなさい、自分で自己責任を持ちなさいということなので、(根尾選手は)常にそういう重いベクトルをたてている若者なんじゃないかな」

果たして根尾選手は、自分で考えて行動する少年だったのだろうか?

そこで、「報道プライムサンデー」は根尾選手の故郷、岐阜県飛騨市河合町に向かった。

人口1000人ほどの小さな町では、今、根尾選手の話題で持ち切りだった。そこで見つけた写真には「凱旋帰郷、8月23日」と書かれていた。根尾選手は、甲子園で優勝した2日後に大阪から里帰りしていたという。
早速、一体どんな少年だったのか取材した。

「言われなくても自分で先にやるタイプ」「すごい子どもでした」「3キロくらいのランニングをしていた。ずっと」と街の人が口々に語るように、他人に言われてやるのではなく、自ら行動をしていたという根尾選手。

中学時代の監督も「練習終わってグランド整備で、最後まで根尾君はトンボをかけてるんですけど、それにつられてみんなも。口で言うのではなく自分がまず実戦して、野球だけでなく行動も全て本当に出来上がってる感じですね」と褒め称える。自主的に練習に取り組んできた結果なのか、根尾選手は中学生で、すでに146キロをマークしていたという。

そして、スゴイのは、野球だけではなかった。中学生の時には、生徒会長もつとめ、成績もトップクラス。学校ではどんな生徒だったのか?

故郷で見つけた…根尾選手の知られざる“特技”

中学時代の同級生は「誰も手をあげない時とかあるじゃないですか。そういう時とかも自分がみたいな。手を挙げて自分からクラスの雰囲気を変えていこうみたいな。憧れみたいなのはありましたよね、みんなの中でも」と根尾選手の当時の雰囲気を明かした。

さらに卒業式の時には、制服の袖のボタンまでなくなるほど女子生徒にも人気があったという。

カラオケによく行っていたという中学時代の野球チームの仲間に聞くと、野球とカラオケどちらも上手で、なんと十八番はマイケル・ジャクソン!
文武両道で、性格も真面目、さらには歌までうまいという、まさに非の打ちどころがない根尾選手。

中学時代の根尾選手

しかし、少しくらい欠点があるのでは…と故郷での聞き込みを続けると、「欠点ですか…特にないですよね」「欠点という欠点がない」という声ばかり。
そんな中、根尾選手をよく知る中学時代の野球チームの仲間が、悩みながらも1つの欠点を教えてくれた。

「じゃんけんは弱かった」

根尾昂選手は、唯一の欠点がじゃんけんという恐るべき18歳だった。

「今の時代に求められる選手」

立川志らく氏(落語家)

落語家の立川志らく氏は、「じゃんけんに弱いことは欠点ではない」と前置きしつつ、「今の時代に求められている野球選手じゃないですか?」と話す。

さらに、「熱血と言うよりも、やはり考える、頭がいい人のほうが大成しますよね。文武両道で二刀流もいけるかもしれないわけでしょ。中日ドラゴンズは松坂大輔選手を復活させて、根尾選手という全国区になり得るスター候補ですよね。ドラゴンズも、なんとかこれで浮上してほしいですね」と中日ドラゴンズファンとしての期待も込めていた。

また番組ファシリテーターのパトリック・ハーラン氏も、「野球界だけではなく、日本全体的に求められている人材だと思うんです。垣根を超えて各分野で活躍できる。自分で考えて行動できる。彼のようなお手本を見て、こういう子供が増えてきてくれるかもしれない」と期待を寄せていた。

(報道プライムサンデー 10月28日放送より)

「論語と算盤」渋沢栄一著書