災害時インフラ最新情報

「感染拡大は否定できない」 新たに都内で2人の感染者…新型コロナから身を守るためには?

カテゴリ:国内

  • 国内で感染拡大続く新型コロナウイルス 都内で新たに2人の感染を確認
  • 沖縄でもタクシー運転手の感染を確認 ドライバーの対策は?
  • 感染症のスペシャリストが推奨する予防法は…

新型コロナ 広がる国内の状況は…

2月14日、新たに都内在住の2人が感染していること確認された、新型コロナウイルス。

この2人は13日に感染が判明した都内の男性タクシードライバー(70代)が、1月に行われた組合の新年会で乗った屋形船の従業員と、組合支部の従業員。組合の新年会には他の運転手やその家族など約80人が参加していたといい、東京都などは感染した経路などを詳しく調べている。

また、神奈川県では、13日に国内初となる死亡例が確認されたが、亡くなった女性(80代)はこの男性タクシードライバーの義理の母だったという。

また和歌山で感染が確認されたのは、1月31日より発熱などの症状があり、その後自宅療養していたという、済生会有田病院に勤務する医師(50代)。

さらに、同じ病院に一時入院していた男性(70代)も感染し、重症であることがわかった。この男性が入院したのは医師が自宅療養に入ったあとの2月6日だったことから、県は医師から「直接感染したのではない」とみている。また男性は重症で「誰と会ったかなどについては直接聞けない状態」のため、感染源については調査中だという。

さらに沖縄県では、新たにタクシー運転手の女性(60代)の感染が確認された。

千葉県の20代男性会社員を含め、2月13~14日で国内で感染が確認された6人は、いずれも発症から3週間以内の中国への渡航歴はないという。

接触者多数…発症前の感染リスクは?

国内での感染拡大が次々と明らかになる新型肺炎…不安を増幅させているのが「感染経路がはっきりしないケース」が出てきたことだ。

14日の会見では加藤厚労相からは「感染が拡大していくことは否定できない」という言葉も聞かれたが、ウイルスの猛威が迫る中、どのようにして身を守ればいいのか。

Live News it!のスタジオでは元厚労省仙台検疫所所長の岩﨑恵美子さんに解説してもらった。

福原直英アナウンサー:
70代のタクシードライバーの男性は、1月18日、屋形船で開催された新年会に参加していたことが分かりました

加藤綾子キャスター:
屋形船となるとかなり閉鎖的な空間ということになりますが、ほかの参加者の方への心配というのはどうなんでしょうか?

岩﨑恵美子氏:
まさにクルーズ船のミニチュア版だと思っていただきたいと思います。揺れますからあちこち触りますよね。非常に距離が近いし、やっぱりリスクが高いと思っています

加藤綾子キャスター:
ドライバーの男性は発症する前は通常の業務をしていたということなんですけれども、発症する前に感染するリスクというのはどうなんでしょうか?

岩﨑恵美子氏:
ゼロではない
と思いますが、やっぱり症状が出て初めて人に感染させる力が出てくると考えて結構だと思います

フジテレビ・風間晋解説委員:
すごく気になるポイントなんですけど、無症状病原体保有者が確認されているじゃないですか。症状が出たら速やかに対応すればそんなに感染が広がる心配はしなくてもいいっていうことなんでしょうか?

岩﨑恵美子氏:
感染症のインターナショナルでは、発症して初めて患者になるんですね。そこから感染させる可能性が出てくるというふうに考えます。ところが潜伏期というのが分からないので、ちょっと多めに見ておきましょうというくらいだと思います。ですから力は弱いと思います


感染者の初期症状を見てみると、陽性と結果が出る2~3週間前にいずれも「倦怠感」「発熱」などの風邪と似た症状が出ている。これはウイルス性疾患の特徴であり、この段階で感染力が出てくるのだという。

岩﨑恵美子氏:
これはSARSの時に非常に似ていると思います。SARSの時に、みんな下痢をしたり便に出るという話を香港で聞きまして、ところが今、中国からはそういう情報が全然出てきていないんですね。やっぱり同じコロナですので、便には出ると考えたほうが私はいいんじゃないかなと思います。ですから、トイレに行ったら必ず手を洗うというのをきちんと心がけていただきたいですね

加藤綾子キャスター:
そのあとの除菌スプレーなどもやはりしっかりとしたほうがいいということですよね

“密室”となるタクシーの対策は…

また、都内に次いで沖縄でも確認された運転手の感染から、心配する声が挙がっているのがタクシー業界。

タクシー会社の協力を得て検証したところ、運転席と後部座席の距離は約1mと、せきやくしゃみで飛沫が飛ぶ距離。行き先を伝える際にスマホなどで地図を見せると、距離はわずか35cmほどに縮まることになる。

さらに、直接手と手が接触する可能性があるのが、支払いの際だ。

タクシー運転手・浅野貴之さん:
密室の中にいる営業方法なので、不安がたくさんあります。(客と)面と向かってますので、咳き込まれてしまいますと非常に不安ではあります

(支払いの際は)小銭でしたらなるべく手のひらの近くにお渡しするように心がけていますので、最短で手と手が触れ合うことも多々あります。できれば触れないようには心がけているつもりですけれども…

宮園自動車では、運転手にマスクの着用を奨励。さらに、客が降りたあとに触れた部分をアルコール消毒することで車内での感染拡大を予防しているという。

岩﨑恵美子氏は「密閉空間であることもそうだが、タクシーの一番のリスクは人と近いということ」として、タクシーだけでなく、人が集まる場所全てで気を付けるべきと指摘している。

専門家は手洗いの徹底を推奨

他にも、スカイツリーなどの観光施設では、出入り口を中心に消毒液の設置場所を増やしたり、スタッフのマスクの着用を認めたりして警戒態勢が敷かれているが、こういった対策以外に我々ができる予防には、どのようなものがあるのだろうか?

岩﨑恵美子氏:
インフルエンザと同じに考えていただきたい。
ウイルスを手でみんな拾ってるんですね。ですから、外から帰ってきたらまず手を洗うことを心がけていただくことで随分、抑えることができると思います。一生懸命手を洗うようになったから、今、インフルエンザの発生がすごく抑えられているんです。そういうことでもお分かりいただけると思います

加藤綾子キャスター:
手洗い、うがい、そしてマスク。しっかりと予防してくださいということですね

(「Live News it!」2月14日放送分より)