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イチョウの葉を肥料に栽培! 新たなブランドへ...地元で評判の「浄善寺ネギ」【島根発】

カテゴリ:国内

  • イチョウの葉を肥料に栽培されたネギ
  • 耕作放棄地を活用し独学で栽培方法を模索
  • 旨味が凝縮されたネギの味は?

イチョウの葉を肥料に栽培されたネギ

島根・大田市三瓶町の「雪あかり」。

毎年行われる雪のイベントが2月8日に迫っているが、暖冬の影響で充分な雪がない。

さんべ志学の雪あかり実行委員会・大草正也さん:
雪が少なくて、雪あかり自体ができないかもしれないんですが、キャンドルナイトと出店は開催するので、皆さんに楽しんでいただけると思います

雪不足だが、なんとかイベントを開催することにしている。

イベント開催にほっと胸をなでおろす男性がいる。丹波篤さん(64)。

丹波篤さん:
去年から雪あかりに出店させてもらっていて、やっぱり皆さんに「おいしかったよ」って言われるのが一番うれしいですよね

イベントに向け収穫するのはネギ。

その特徴は…

丹波篤さん:
浄善寺の大イチョウの葉っぱを肥やしにして作っています

肥やしに使っているのは、なんとイチョウ。樹齢600年以上、高さは約30メートル。大田市浄善寺の大イチョウ。

耕作放棄地を活用

イチョウの見頃が終わった12月中旬。丹波さんはイチョウの葉を集め、トラックに運んでいく。

向かったのは使われなくなった田んぼ。丹波さんは耕作放棄地を活用しネギを作っていた。

丹波篤さん:
もったいないじゃないですか、あちこちに放棄地があったら。ネギでも作って少しでも活用できたらなと

丹波さんは4年前からネギの栽培を始めた。
独学で栽培方法を模索する中、寺の住職から聞いたのが...

丹波篤さん:
寺の後ろの竹やぶにイチョウの葉を処分していて、イチョウの葉が栄養源になって、甘くておいしいタケノコができてるということを聞いて、それはネギに使ってもいけるかなと

そこで、3年前から浄善寺のイチョウを肥やしに使うと、これが「付加価値」となって、イベントではすぐに完売。

収量が少ない分だけネギに旨味が凝縮

ところで、味にどんな違いが出るのか。作物の肥料について研究している島根大学の松本真悟教授にお話しを伺った。

島根大学 生物資源科学部・松本真悟教授:
イチョウの落ち葉が特異的に何かネギの味を良くするとか、そういったことは考えられない。たくさん収量がとれないと思います。そうすると、濃縮効果と言って、ミネラルとか糖分などが濃縮されて、味の向上につながっていることはあると思います

イチョウの効果はあまりないということだが、10アールで200kgしか栽培しておらず、収量が少ない分だけネギに旨味が凝縮されているという。

今年の出来は。丹波家のネギ料理を妻・益美さんに作ってもらった。ネギマや厚揚げのネギみそチーズ焼きなど6品が完成。

そのお味は…

丹波篤さん:
我ながら、おいしい。最初の甘みがずっと持続してる感じ

丹波さんは2月8日の大田市三瓶町の雪あかりで、「浄善寺ネギ」やネギマを販売。多くの人に味わってほしいと意気込んでいた。

丹波篤さん:
浄善寺ネギを知っていただいて、ここでしか取れないネギの味を味わってほしいですね

(山陰中央テレビ)

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