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「大切な京都に共産党の市長はNO」はヘイト広告ではない

カテゴリ:国内

  • 山本太郎の応援で革新市政復活の悪夢
  • 都を東京に取られたから反権力なんや
  • 政治家が気楽に「ヘイト」と言うな

山本太郎の応援で革新市政復活の悪夢

何人かの京都人から「市長選は現職の門川(大作)さんが負けるかも」と聞き、京都が革新市政に戻るのかと思いゾッとした。

京都市長選は与野党相乗りの門川さんに対し、共産党とれいわ新撰組が推す新人と、もう一人結構強い地域政党の候補者というちょっと変わった構図だった。

門川大作氏(写真:時事)

12年前の似たような構図の際に門川氏が951票差でかろうじて共産党候補に勝ったことがあり、今回はれいわが昨年の参院選で京都市で獲得した比例票が3万票あったことから「門川さん負けるかも」という予想になったのだ。

しかも選挙戦終盤に門川陣営が打った「大切な京都に共産党の市長はNO」という広告に批判が殺到したのだ。

1月26日の京都新聞より

「明治維新で都を東京に取られたから京都人は反権力なんや」

京都は歴史的に共産党が強い所で、僕が学生生活を送っていた1980年前後も革新市長だった。なぜ強いのか。京都在住の従兄に聞くと「明治維新で都を東京に取られたから京都人は反権力なんや」だと。なるほど。

しかしふたを開けてみると、門川さんが5万票の差をつけて勝った。与野党相乗りの現職に共産党候補が5万票差で負けたのは大善戦なのだが、事前の評判を考えると、門川さんは意外に強かった。

さて門川さんはなぜ強かったのか。それはまさにあの「大切な京都に共産党の市長はNO」という広告のおかげではなかったのか。少なくとも僕はあの広告をネットで見て、「共産党の人が京都市長になったら困るな」と思った。そう思った京都人は実は多かったのではないか。

共産党の人が野党として国政や地方政治に関わるのはいいのだ。共産党の田村智子参院議員が桜を見る会の追及の火付け役になり、開催中止に追い込んだのは見事だった。立憲民主の人達がドヤ顔で追及しているが、あれはもともと共産党のネタなのだ。

共産党の田村智子参院議員

共産党には健全野党としてこれからも政権を追求してほしいのだが、政権を運営するとなると話は別だ。「天皇制の廃止」「自衛隊は違憲」「日米安保条約の廃棄」の三つを主張している政党が政権を運営するのは無理がある、と思う。

政治家が気軽に「ヘイト」」と言うな

もう1つ気になったのは共産党だけでなく他の野党の人たちまでがあの広告を「ヘイト」扱いしていることだ。

評論家の八幡和郎さんが「それなら、日本のために安倍首相はNO、もヘイトなのかと聞いたらそれはいいのだそうだ。ヘイトというレッテル貼りが言論封殺の手段となる可能性の恐ろしさを感じる」と指摘しているが、特に政治家という最強の権力を持っている人間が気楽に「これはヘイト」「あれはヘイト」と言うのはやめた方がいいと思う。

【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】

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