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退屈な会議を変える? 盛り上がりに応じてご褒美がもらえる“ガチャ”が登場

カテゴリ:国内

  • 音声分析で「会議の盛り上がり度」を測定、程度に応じてご褒美が貰える“ガチャ”
  • 音声認識AIが会議中の音声をリアルタイムで解析
  • どんな声が「盛り上がっている」に該当する? 開発陣に聞いてみた

退屈な会議を「盛り上げゲーム」にできる?

働き方改革で生産性を上げたいときによく話題になるのが「ムダに長い会議」。

そんな会議を、カプセルに入った景品が転がり出てくる、いわゆる“ガチャガチャ”で解消しようという“ガチャマシン”が登場した。

それが、株式会社コネルと株式会社Empathが共同で開発した、その名も「エモいガチャ(EMOTIONAL CANDY BOX)」だ。

このマシン、一見普通の“ガチャガチャ”だが、音声感情解析AI「Empath」が組み込まれており、会話の盛り上がり度をリアルタイムで測定。
「場が盛り上がっている」と判断されると、マシンに詰め込まれた飴玉がコロコロと転がり出てくるというユニークなマシンなのだ。

仕事場の会議は、活発に意見が飛び交うならいいが、ついつい黙り込んでしまったり、あるいはうっかり居眠りしてしまったり…と、どうにも退屈で静かなものになってしまいがち。

そんな会議室のテーブルにこの「エモいガチャ」を置いておくことで、会議が盛り上がるたびに“ご褒美”が貰え、そのサプライズで会議はさらに盛り上がり…というループが完成。退屈な会議を「盛り上がり体験ゲーム」にしてしまおう、というのだ。

想像してみると、会議の最中に突然“ご褒美”が転がってくる、というのはシュールだが、そのどこかトボけた光景に、緊張がほどけてちょっと嬉しくもなりそうだし、モチベーションアップに繋がりそうで、確かに会議が活性化するかもしれない。

でも、実際はそんなに上手くいくものなのか疑問もある。声から「盛り上がり」を判定してくれるとのことだが、たとえば、熱くなってしまった出席者が怒鳴り合う中、テーブルに飴玉がコロコロ…というのはあまりにも気まずい。

そんな気まずい現象は起こらないのか、音声認識を使った「エモいガチャ」の仕組みについて、株式会社コネルの出村代表に詳しくお話を伺った。

怒鳴り声を“誤感知”することはない

――「エモいガチャ」開発のきっかけは?

Konelは世界を進化させる知財の活用法を提案する「知財図鑑」(※2020年1月に子会社としてスピンアウト) というメディアを運営しています。
運営メンバーである「知財ハンター」が米国にて行われたSXSWにてEmpathと出会い、感情判定AIの可能性について魅了されました。そこでエモいガチャの企画を行い、Empathに企画を持ち込みました。
Empath側も快くそれを受け止めて、共同実験という位置付けでプロジェクトを進めてまいりました。


――ガチャが回る仕組みは?

現在はEmpathで取得できる指標、Calm(平常)/Anger(怒り)/Joy(喜び)/ Sorrow(悲しみ)/Energy(元気度)のうち、

・「Joy(喜び)」が閾値を超えて
・かつ全体でもっとも高い状態

になった際にガチャが回るように設定しています。
なお閾値は変更可能ですので、盛り上がり方の定義をユーザーによって調節できます。


――感情はどのように判定される?

声色、トーン、スピード、強さなど、複合的な指標を元にEmpath独自のアルゴリズムで判定しています。複合的に分析をしているので、ただ声が大きいなどといった状態では盛り上がったと判定していません。


――では「怒鳴り声が飛び交う会議」が「盛り上がっている」と判定されることはない?

前述の説明の通り「Joy」の値が高いことが前提になっていること、ならびに声の大きさだけに依存していないことから、そういった懸念は低いと考えています。

判定される音声のイメージ

「エモいガチャ」で測れる感情は「平常・怒り・喜び・悲しみ」の4種類に加え、「元気度」の計5種類。

この5種類の感情のうち「喜び」の声が多く判定されるとガチャがスタートする、という仕組みだという。

音声の認識は言語に依存せず、たとえば「すみません」という言葉から直接「悲しみ」の感情を判定する、というものではない。声色や言葉が発せられるスピード、強さなど複数の要素から判定されるということで、笑い声と怒鳴り声を混同してしまう、ということはないそうだ。

心配していた「怒号が飛び交う中、飴がコロコロ…」という状態は避けられそうで、一安心だ。


さらに、「エモいガチャ」に内蔵されたアプリからは、音声から読み取った感情値の詳細と、出た飴の数を確認できる。これによって、客観的に会議を評価することができ、“盛り上がる会議の特徴”をさぐることができるのだという。

すでに複数の企業から導入の問い合わせ

この「エモいガチャ」は退屈な会議を盛り上げるガジェットというだけでなく、家庭でも応用できる可能性があるそうで…


――「エモいガチャ」は会議以外にどんなことに使える?


ご家庭での利用シーンとして、リビングが盛り上がるとキャンディが一つ出てくるような仕組みを構想しています。
製菓メーカーやサプリメントメーカーとのコラボレーションで栄養価の高いキャンディを提供することで、サブスクリプション型の新規事業の構築も検討していきたいと考えております。まだ構想段階ですので、幅広くいろんな事業者からのお問い合わせを歓迎しています。

Yahoo! Japan Hack Day 2019で「エモいガチャ」を楽しむ来場者

――現在、「エモいガチャ」を導入したい!という企業や団体から問い合わせは?

すでに複数の企業から導入の問い合わせを頂いております。


――「エモいガチャ」は購入やレンタルなど、どのような形・価格での提供?

レンタルについては、個別にお問い合わせを頂き調整可能ですが、数に限りがありますため状況によってはお待ちいただくことがあります。現時点では試作段階であるため、価格については今後検討してまいります。


――ちなみに、飴玉以外も“ご褒美”にすることはできる?

現在の仕様では、丸い形状であれば対応可能です。仮に四角い形状のものを入れたい場合は、ハードウェアの仕様の変更も可能です。


モチベーションを保つには「飴と鞭」が必要、というわけではないが、ストレートに飴が貰えるこのマシン。
毎日の会議が退屈だ…と思っている人は、こんなちょっとしたご褒美を導入して、生産性をあげてみてはいかがだろうか。


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