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「義実家に泊まった方がいい?」 気になることだらけの“帰省マナー”にもやもやする!

スコぶる疑問のキャトウさん

カテゴリ:国内

「それって、ホント?」と言いたくなるマナー、多くありませんか?
新入社員のキャトウさんも、そんな“もやもやマナー”に悩まされるひとり。

お正月を控え、帰省中のキャトウさん。
久しぶりの実家にホッと一息…という人も多いだろうが、義実家にお邪魔する立場の人は反対に落ち着かない…ということもあるはず。

ネット上では「帰省ブルー」という言葉が話題になり、日帰りで帰省する、あるいは慣れない場所に泊まるのは疲れてしまうためホテルを取る、などの声も聞こえるが…

何日間滞在するのがいいの?どんな服を着て行くのが失礼にならない?そういえば、お土産はどうしよう…と、考えれば考えるほど尽きない帰省時の作法。

そこで、今回のテーマは…

さっそく、国内外の企業や大学などでのマナーコンサルティングや人材育成などのマナー指導を行っている、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんにお話を聞いた。

西出氏:
その家族によって様々かと思いますので、「〇日滞在するのが好ましい」というような言い方はできないかと思いますが、一般的には、一泊二日二泊三日が多いかと思います。

帰省の目的としては、親と会い、日頃のお礼や近況、体調などを実際に見て聞く、また、一緒に食事をするなどのコミュニケーションの意味合いがあります。

親だけであれば、日帰りでも上記の目的は叶いますが、親に加えて、兄弟や親戚とも会うとなると、それぞれの日程が合うか分かりかねるため、二泊三日くらいの時間をつくっておけば叶うかもしれません。

「日帰りする」「ホテルに泊まる」 という方法については、そうしてもらう方が楽だという親もいれば、そうでない親もいらっしゃる。それぞれの家族の考え方によるでしょう。大切なことは、双方で話し合い、そうする理由などを伝えて、納得し合えばよいと思います。

特に、多くの親戚が集合するという場面では全員が一泊のみ…というスケジュールだと会えない人も出てくるはず。そんな面からも二泊三日のスケジュールで帰省するのがいいだろう。

一方で、「日帰り」「ホテル宿泊」というスタイルも、失礼にあたるというものではない。ただし、「食事の用意が大変だろうから、ホテルに泊まろうか?」など、理由を含めた話し合いをした上で選択するべきだ。

服は?お土産は? 出かける前の最終チェック!

では、いざ帰省するときの支度は何をすればいい?

西出氏:
それぞれのご家族間における関係性や考え方に応じて、これといった決まりはないと存じます。
迷ったときにもっとも大切なことは、自身のパートナーに相談することです。服装は相手に対する敬意の表れでもあります。「親しき仲にも礼儀あり」の精神で、特にお正月は、新年のご挨拶も兼ねますから、男性はジャケット。女性はパンツスタイルよりも格上とされるワンピースやフレアスカートなどを着用していると安心です。ご夫婦で服装の格を合わせていると素敵ですね。スカートの丈は、椅子に座ったり、正座をしているときに、膝が隠れる長さがエレガントです。

とはいえ、特に小さなお子様がいらっしゃる場合は、機能性を重視するでしょう。パンツスタイルのほうが良いと思えば、前述の服装の格を理解した上で着用すると、その状況を相手も理解してくださることでしょう。また、アクセサリーは控えるほうが安心です。イヤリングやネックレス、ブローチなどのアクセサリーをつけていることで、お子様に傷を負わせたり、誤飲などの事故につながる可能性も否めません。

訪問するときには少しかっちり目の服装にしていても、到着したら、動きやすい服装に着替えて、お手伝いをしたり、リラックスするのも良いですね。


そして、他にも気になるのが“お手伝い事情”。
「お手伝いしないと失礼?」と思う一方で、「変に手出しをしてもかえって迷惑…?」と悩ましいものだが、そもそもお手伝いをすることはマナー?どう声をかけたらいい?

西出氏:
こちらも、お気持ちはわかりますが、悩んでいても仕方がありませんから、自分から訊くことです。訊き方は「お義母さん」などと呼びかけをすることは大事です。誰とコミュニケーションを取ろうとしているのかが明確に分かり、相手が自分に心を向けてくれるきっかけになります。

具体的な言い方としては「何かお手伝いいたしますので、おっしゃってください」とか「お手伝いいたしますので、ご指示をお願いします!」など、言葉は丁寧でも声のトーンや言い方をフランクにすることで、慇懃無礼ではない親しみ感を伝えることができます。

また、「何かお手伝い」というと、漠然としすぎている感もしますから、状況に応じて「よろしければ、洗い物をしましょうか」とか「ゴミ出しをしてきましょうか」など、具体的なことを伺うことにより、相手が「お願い」と言いやすくなります。また、「それはいいから、これをしてくれる?」と、相手も具体的にお願いしたいことを言いやすくもなりますね。

あまりにも礼儀正しい言い方をすると、かえって相手は「手伝って」と気軽に言いにくくなります。相手に気をつかわせないような言い方は大事です。

お手伝いをするために、自分のエプロンを持参することも大切なことではありますが、一方で、実家で「これ使って」とエプロンを用意してくれていることもあります。そのときは、「ありがとうございます!」と遠慮なくご用意いただいたエプロンをつけるほうが、可愛げがあると感じる人も多いようです。



「お手伝いしなくちゃ」と思っても、どう声をかけたらいいかわからない…そんな時は、お願いされるのを待つよりも、自分から聞きに行くこと。声掛けをすることでコミュニケーションが取れ、より親しくなるきっかけができるはずだ。

そして、お手伝いをするため動き回れるラフなものを選びたくなる服装も、まずは「新年のご挨拶」という場面を意識したものを着るといいだろう。
もちろん、小さい子どもがいる家庭の場合は機能的な服装を選ぶのもOK。しかし、きっちり目のものを着て訪問し、その後着替えるなどの方法もいいだろう。

西出氏:
訪問先の好みに合わせることがもっとも無難です。そのためには、日頃からのコミュニケーションの中で、好みを把握していることが大切です。また、自身のパートナーにご実家の方々の好みを伺って、お持ちすることもよいですね。その場合、「○○さんが、お義母様は○○が好物だから、絶対にこれを召し上がってもらいたい、ということで…」など、実の息子や娘が選んでくれた、という言い方で伝えるとより喜ばれる傾向もあります。

また、なかなか手に入らない人気商品なども喜んでいただけるでしょう。

手土産は、滞在中にみんなで食べられるものや、帰ったあとでも召し上がっていただける日持ちのするもの。それとは別に、お正月であれば、新年の干支が描かれたふきんやタオルなど、新年にまつわる実用的なものもおすすめです。



今回の“もやもやマナー”、年に一度のお正月の挨拶、団らんの場にも敬意をもって選択を。

(漫画:さいとうひさし)

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