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廃校を復興の起点に…雄勝の自然を学ぶ教育が子どもたちの未来を切り開く

公益社団法人MORIUMIUS(モリウミアス)理事・油井元太郎さん

  • 震災のボランティア活動を機に“復興の起点”を見つける
  • 廃校を子どもたちのための体験型宿泊施設に
  • 子どもたちは森や海で“自然と共に生きること”を学ぶ

子どもたちの仕事体験施設「キッザニア東京」の設立に携わっていた公益社団法人MORIUMIUS(モリウミアス)の理事・油井元太郎さん。

東日本大震災で町の8割が壊滅した宮城県石巻市雄勝町。

豊かな海と深い森に囲まれ、ゆえに復興支援の手も届きにくく、約4300人いた住民は震災後1000人以下まで減少してしまった。

ここで長期間のボランティア活動を行った油井さんは、住民たちと対話する中で、高台に残された廃校を「復興の足掛かりにしよう」と動き出す。

油井さんは「雄勝の自然環境を見たときに、子どもたちの未来につながる可能性がある」と感じたという。

その廃校は1923年に開校した旧桑浜小学校。

築90年を超えた木造校舎を、地元の人やボランティアのべ5000人が約2年半掛けて改築し、2015年夏に、子どもたちが循環型の暮らしを学べる宿泊型体験施設としてオープンした。

子どもたちの姿が生きる力に

今回、夏休みのある日のプログラムに番組で密着。

子どもたちは森で枝を拾い、飯ごうでご飯を炊いて、食べ残しは家畜の餌や堆肥にする。

名産のホヤの養殖場では、海の命を頂くことを実感したり、さらに、復興を目指してたくましく生きる雄勝の人々との交流も大切にしている。

雄勝の人たちは、こうした子どもたちの姿に“生きていく力”をもらっているという。

「私たちは自然からの恩恵を受けて生活を営んでいる」という事実を体感することにより、「持続可能性(サスティナビリティ)」という考え方を知ってもらうことが狙いだ。

自然と共に生きる教育が、子どもたちと雄勝の未来を切り開いていく。

油井さんは「子どもたちに自然の循環を感じてもらい、人間の役割やどうサスティナブルな社会を作っていくかという価値観をここで醸成していくことが我々の役割」と語った。

公益社団法人MORIUMIUS(モリウミアス)
http://moriumius.jp/


「フューチャーランナーズ~17の未来~」
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