災害時インフラ最新情報

この経験で全く別の人生に…選ばれし4人の中学生使節団がローマ法王とご対面【長崎発】

カテゴリ:国内

  • 長崎の中学生4人が交流のためイタリアに派遣された
  • ローマ法王と握手をし言葉を交わす機会も
  • 中学生「全く別の人生を歩むことになる。本当にいい経験をさせてもらった」

4人の中学生使節団がイタリアへ

430年ほど前、イタリア・ローマを目指して海を渡った天正遣欧少年使節。
彼らは南島原市に開かれた日本で初めてとなるキリスト教の学校で学び、ヨーロッパから活版印刷機など当時では世界最高の技術と知識を日本にもたらした。こうした故郷の歴史に根ざした交流を続けようと、南島原市内の中学生が10月イタリアに派遣され、かつての少年使節の足跡を辿った。

西有家中3年 永田葉結希さん:
少しでも多くのことを吸収して帰ってこれたらと思います。一生の思い出となる9日間にしていきたいです

有家中学3年 三縄梨貴さん:
初めての海外、ホームステイ、自分にとって価値のある9日間にしてきたいと思います

10月18日、長崎県南島原市から4人の中学生がイタリア・ローマに向けて出発した。

南島原市とローマは古くから親交がある。約430年前、キリシタン大名・有馬晴信の名代としてヨーロッパに渡ったのが天正遣欧少年使節だ。13歳から14歳の4人の少年は南島原市につくられた日本初のキリスト教の学校、セミナリヨで2年ほど語学や音楽などを学んだ。

https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/

市内に残る関連遺産がキリシタン文化の繁栄と衰退の歴史を今に伝えている。
南島原市は、セミナリヨの設置に尽力したイエズス会宣教師ヴァリニャーノの出身地であるイタリアのキエーティ市と姉妹都市で、歴史に根ざした交流を育もうと2012年から市内の中学生をイタリアに派遣している。

今年4月には、市内から集まった中学生が当時のセミナリヨでの生活やラテン語の授業などを体験し、約40人の中から今回、派遣された4人が選ばれた。

ずっと憧れていたイタリアへ

メンバーのひとり、中学3年生の三縄梨貴さんは3度目の挑戦でイタリア行きの切符を手にした。

有家中学3年 三縄梨貴さん:
(小学生のころから)中学生になったらこういう事業があるよと耳に挟んだりしていて、ずっと憧れていたイタリアに行けるから本当にうれしいです。天正遣欧使節たちの努力があって僕が今(イタリア)に行ける訳だから、そのことにも感謝してローマ法王に伝えたいと思います

ふるさとの味をホストファミリーに知ってほしいと、準備もしている。

ーー普段は料理のお手伝いをしてる?

三縄梨貴さんの母 由記さん:
そうめんだけ夏から。盛り付けとかは好きみたい

三縄さん一家はカトリック信徒ではないが、ローマに特別な思いを持っていた。

三縄梨貴さんの母 由記さん:
ひいおばあちゃんが母から譲り受けたのかわからないけど、たんすの奥にしまってあった、とは聞いています。おばあちゃんの気持ちも一緒にローマに持っていってくれたらなと

有家中学3年 三縄梨貴さん:
緊張なのかワクワクなのか分からないけど、心臓がバクバクします

三縄梨貴さんの母 由記さん:
きのうまで全然現実味がなくて準備に追われている感じだけだった。けさは「いよいよかな」という感じです。無事に帰ってきてください

ついにローマ法王とご対面

ついに、9日間の旅が始まり、現地時間の10月23日、4人は裃袴姿でバチカンに入った。

毎週水曜日の朝には世界中のカトリック信徒がローマ法王に謁見しようとサン・ピエトロ広場を訪れる。
約400年前の少年使節も当時のローマ法王に謁見している。

4人を含む使節団は最前列の特別席に通され、一人一人、ローマ法王フランシスコと握手し、言葉を交わすことが叶った。

加津佐中2年 林田芽依さん:
ローマ法王から「From Nagasaki」と言ってもらって、いつも裃袴とか着て謁見に行っているから、「覚えてもらってるのかな」と勝手に思ってすごく嬉しかったです

有家中学3年 三縄梨貴さん:
今まで会った人たちの中で違うオーラを放っていて、スペイン語で「お会いできて光栄です」と伝えました

三縄さんは、母の由記さんが身に付けている十字架のペンダントを法王に見せた。

有家中学3年 三縄梨貴さん:
(ローマ法王から)「長崎」とかそういう風に言われて、笑顔が見れました

全く別の人生を歩むことになる

そして4人は10月26日に帰国した。

西有家中3年 永田葉結希さん:
天正遣欧少年使節が実際に歩いた道や教会に本当に自分がいると実感が湧いて感動しました

北有馬中2年 溝田魁都さん:
どんどん派遣事業だけでなく、他の形でもイタリアと交流できたらいいと思います

有家中学3年 三縄梨貴さん:
この事業に行く前と今の僕は全く別の人生を歩むことになると思っていて、本当にいい経験をさせてもらった

400年の時を越えて海を渡った使節団、長崎とローマとの交流はこれからも続く。

天正遣欧少年使節の画像の出典:
京都大学貴重資料デジタルアーカイブ(https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/

(テレビ長崎)

【関連記事:日本各地の気になる話題はコチラ】