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娘に国際感覚を身につけさせたいが留学したら寂しいと悩む親バカに朗報です

カテゴリ:国内

  • 留学させたいが高いし寂しい
  • 外国人7割で講義は全部英語
  • 悲壮な覚悟抜きで国際感覚を

娘には国際感覚を身につけてほしい

米国で4年半働いたのに英会話が苦手だ。4年半の間ひたすら「ヨコタテ=英文和訳」をやっていたので英語の本や新聞を読むのはまだマシなのだが、パーティーなどで外国人としゃべっても話が続かない。だから娘にはきれいな英語をしゃべってほしいし、国際感覚を身につけてほしい、と思っている。

元文科相の林芳正さんに「AIで英語翻訳がすごく進化してるから英語はできなくてもよくなるかも」と教えてもらった時にはホッとした。たぶん英語の本を読んだり、英語の論文を書くことなどは自動翻訳で簡単になるのだろう。

しかし、国際感覚を身につけるには、外国語で外国人と直にしゃべり、異なる政治体制や価値観を互いに知らねばならない。これからの時代を生きるために国際感覚は必須。だから娘はもし本人が行きたければ留学させよう思っている。

海外留学は学費が高い

しかし米国の大学は学費が高い!生活費含めるとざっくり年間800万円、4年行けば3200万円だ。僕の老人ホームに入る金がなくなるなとか、4年も外国に行かれたら寂しいなとか、グチグチ言っていたら、高校(山口県立防府高校)の後輩の金山勉君から電話がかかってきて、「立命館に外国人学生7割で講義は全部英語の学部作りますよ。僕が学部長になるんです」と言うので、ちょっとそれ見せてくれと、立命館に行ってきた。

立命館は僕の母校。当時は「結婚するなら学生はん(京大)、デートするなら同やん(同志社)、引っ越しの手伝いは立ちゃん(立命館)」とバカにされる泥臭い学校だったが、卒業後、どんどん国際教育を取り入れ、今ではすっかりハイカラな学校になっている。

立命館のグローバル教養学部は今年4月に開講し、外国人の学生は米国、オーストラリア、韓国、中国、インドネシア、台湾、UAE、モンゴル、シンガポールなど多彩だ。講義は英語で行われるのはもちろんだが、1科目を週に2回、しかも事前にリーディングが必須で金山君によると「講義のカロリーの高さはグローバル標準」だという。

また立命館OBの分林保弘さんという人が25億円ポンと寄付をして立派な国際学生寮を作ってくれた(分林さんによると世界一の学生寮)ので、講義以外の生活もずっと英語である。また1年間はオーストラリア国立大学(ANU)に留学する。キャンパスは京都の町中でなく、茨木市にある。などの条件を総合すると、これはおそらく4年間英語漬けの生活になるのだろう。

日本人の女子学生と話をしてみると、中学まで父親の仕事でドバイで過ごし、高校は立命館宇治高校のインターナショナルバカロレアコースで英語だけの授業を受けて、ここに入ったという。将来は当然国際関係の仕事をしたいそうだ。隣にいた学生に君は?と聞くと、「私は韓国人です」ときれいな日本語で答えた。彼女はすでに韓国語、英語、日本語のトリリンガルである。つまり学生たちの多くがすでに十分インターナショナルなのだ。

寮の内部には、陽のあたる縁側のような広い空間も広がる

こういう子たちに囲まれて4年間を過ごすのもいいな、娘もここにはいれるかな、とつぶやくと「お嬢さん高校生ですか?」と聞かれたので、「いやまだ5歳だから、入るとしても13年後」と答えたら、「その時私たちもういないよー」と大笑いされた。

学費は年間230万円と、日本の大学に比べて決して安くはないが、奨学金もいろいろついており、米国に行くことを考えるとはるかに安い。今後こういうタイプの大学が日本でも増えるのではないか。留学したい日本人学生だけでなく、学費や滞在費が欧米より安い(寮費は月5万円)のでアジア太平洋地域の学生の需要もあるはずだ。

寮の中には能楽堂が!

悲壮な覚悟はもういらない!

僕の父は学生時代に教授からドイツへの留学を勧められたが、先に留学した先輩が孤独に陥って自殺してしまったので、怖くてやめたと言っていた。僕は友達に一緒に米国に留学しないかと誘われたが臆病だったのでとても行く気がしなかった。父の時代も僕の時代も留学には悲壮な覚悟が必要だった。

立命館は今回ANUと「デュアルディグリー」の協定を結び、どちらの学校に行っても両方の学位を取れることになった。立命館の場合、2年生から日本でANUの講義を受け、3年生でキャンベラに1年留学し、4年生で日本に帰ってくる。

学生寮内部

アジア太平洋地域の人たちと国際感覚を磨く

日本人にとってこれまで学ぶべき外国とは欧米であり、近い国と言えば中韓だった。一度英国人から「日本人は民主主義に対する価値観が違う中国や韓国ではなく、欧米型民主主義の歴史が長い豪州やインドともっと付き合うべきだ」と言われたことがある。まさにインド太平洋戦略である。

インドまでを含めたアジア太平洋地域の人達とともに国際感覚を磨く、というのは悪くないアイデアだと思う。少なくとも悲壮な覚悟はいらない。何より茨木だとウチから新幹線で2時間なので、時々会いに行けるじゃないか。実はここが僕の一番気に入っているポイントなのだ。

大阪市茨木市に位置する国際学生寮

【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】

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