災害時インフラ最新情報はこちら

見た目も味も本物そっくり 全米でバーガー販売開始 拡大する”代替肉” 市場 

”代替肉” ブームでフード・バリュー・チェーンが変わる

カテゴリ:ワールド

  • 米大手バーガー-チェーン「バーガーキング」が代替肉バーガーを発売
  • 植物由来の材料だが、見た目も味も普通のハンバーガーと変わらない
  • コレステロールが低く健康需要が見込める上に、食料不足対策にも有効

アメリカの大手バーガーチェーン「バーガーキング」が8日から全米約7000店舗で販売を始めた新メニュー。
その名も「インポッシブル・ワッパー」

見た目はごく普通のハンバーガーだが、パティに使っているのは牛肉などではなく、植物由来の材料を使ったいわゆる“代替肉”だ。

中川真理子記者:「勝手な先入観でもっとパサパサなんじゃないかと思ったんですけど、全然そんなことないです。言われなければ普通のハンバーガーとほとんど変わらないんじゃないでしょうか」

大手バーガーチェーンの始めた新メニュー

大豆を主な原料としているこのインポッシブル・ワッパー。

普通のハンバーガーと比べても見た目はほぼ変わらず。牛肉特有の風味や色合いは大豆からとれる「レグヘモグロビン」という成分を使って出している。

価格は従来のハンバーガーに比べて100円以上高いというが、お客さんの反応は・・・

食べた人:「私は好きですよ。肉じゃないことはわからない。ファストフード店はよく行くけれど、こういうヘルシーなものが食べられるのはいい」

食べた人:「普段はあまり来ないが、きょうは発売日だから試してみようと思って。ベジタリアンではないが環境への影響は真剣に考えないといけない」

世界の”代替肉”市場

健康志向の高まりなどで、急速に需要が増えているという代替肉。

アメリカの大手金融機関、バークレイズによると世界の代替肉市場は10年後には今の10倍の約15兆円規模に達し食肉市場の約1割を占めるまでになるという。

広がる”代替肉”ブーム

こちらはニューヨーク市内のスーパーマーケット。
精肉コーナーのすぐ横で販売されているのは、えんどう豆を原料とした代替肉だ。

赤い色合いはビーツという野菜の成分で出していて、見た目はまさに肉そのもの

この代替肉を開発・製造している「ビヨンド・ミート」社は今年5月の上場後、短期間で株価が急騰した。

高まる人気に、アメリカ食肉大手のタイソン・フーズも9月末までに「代替肉市場」に参入することを表明

さらにハンバーガーチェーン最大手のマクドナルドも今後ドイツなどで代替肉を使ったメニューを試験的に販売することを発表している。

食品業界があつい視線を注ぐ代替肉。今後もますます注目も集めそうだ。

”代替肉”を利用するメリット

内田嶺衣奈アナウンサー:「代替肉を利用するとどういうメリットがあるのでしょう?」

安宅晃樹アナウンサー:「代替肉のメリットはまず一つ目はヘルシーさ。従来の肉と比べてコレステロールが低いので健康にかかわる需要が見込める。そして二つ目は食糧不足対策。こちら1キログラムの牛肉に対して、餌となる穀物なんと11キロも必要だと言われている。代替肉にすることでこういった飼料用の畑、これを人間のための作物などを育てる農地に変える。そうすることで食糧不足対策につながるという考え方もある」

番組コメンテターの松江英夫さん:「これはフード・バリュー・チェーン(農業生産から製造・加工、流通までの食の付加価値の連鎖)を変える可能性がある。先ほどの説明のように、肉一つ作るにも、家畜に使う飼料・土地・水が半端な量ではない。これを削減することによって、当然ながら食料が人に回るし、それにかかるエネルギーも削減することができる。しかも環境にも優しい。実は、日本でも代替肉は、規模はまだそれほどでもないが、けっこう伸びている。この代替肉は多くは大豆からできているので、日本食との相性もいい。だから、こういったハンバーガーだけでなく日本食とマッチアップさせることによって、日本らしい食の発展にも寄与してほしい」

(「Live News α」8月9日放送分)