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台風10号が日本列島直撃の可能性! お盆シーズンの帰省渋滞に台風が重なるとどうなる?

カテゴリ:国内

  • 台風10号が日本列島を直撃する可能性が高まっている
  • お盆の帰省Uターンラッシュに台風が直撃するとしたら、何が起こるのか
  • 台風10号直撃に備えて、今からできることを専門家に聞いた

お盆休みを直撃…台風の動きをチェック

8日夜から、石垣島や宮古島に接近した大型で非常に強い台風9号。お盆休みには、台風10号が日本列島を直撃する可能性が高まっているという。

10日から帰省・Uターンのラッシュが始まるが、台風が渋滞を直撃することによって約5倍の長さになる可能性もあるという。

お盆の渋滞を台風が直撃すると、一体何が起きるのか?「直撃LIVEグッディ!」のスタジオでは、寺川奈津美気象予報士による最新情報を交え、徹底解説した。

寺川奈津美気象予報士:
台風9号は、先島諸島から遠ざかりつつあるんですが、9日夜にかけて波の高い状態は続く見通しです。そして台風10号は、9日になって日本列島直撃の可能性がかなり高くなってきました。それを裏付けるものがこちら、海外の気象機関の予想です。

<アメリカ海洋大気庁>
15日(木)ごろ、近畿地方に上陸の予想→16日(金)には北日本に進む予想

<ヨーロッパ中期予報センター>
15日(木)ごろ、四国あたりに上陸の予想→16日(金)に日本海を進む予想


寺川奈津美気象予報士:
9日になって、アメリカとヨーロッパの気象機関、そして日本の気象機関の、台風の進路予想がそろってきたんです。

安藤優子:
アメリカ、ヨーロッパともに、日本列島へ直撃すると予想しているんですね。西に上陸した後に北日本へ進むというのは、不思議な経路ですね?

寺川奈津美気象予報士:
台風10号の進路予想を詳しく見ていきたいと思います。

寺川奈津美気象予報士:
14日(水)の時点で、日本の南の海上に進む予想です。強い勢力を保ったまま来て、このままだと、おそらく上陸の可能性が高いです。ここまでは高気圧のふちを回るようにしてどんどん西の方に来るんですが、この時期、弱いながらも日本の上空には偏西風が流れています。なので、日本付近にやってくるとどうしても西よりの風に流されやすく、進路は東の方にやってきやすいわけです。

日本に上陸した後、東の方にやってくると考えると、台風進路の東側、一番雨や風の強い地域にあたるのは関東・東海になる可能性が高くなります。しかも動きがゆっくりなので影響が長く、東北や北海道に近づく恐れもあります。このままの予想で行くと、14日か15日ごろに上陸、16日・17日まで東日本や北日本をなめていく可能性が高いです。

安藤優子:
台風10号による影響が長く出そうなんですね。

寺川奈津美気象予報士:
しかも今回は大型の台風です。黄色い部分が強風域なんですが、半径がかなり大きいですよね。おそらく14日、南の海上に来た時点で西日本は強風域に入っているものと思われます。早い時点から風の影響が出始めますが、特に今回怖いのが雨です。14日の時点で山沿いでは雨が降り始め、その後、台風本体によってドカンと雨が降ります。しかも動きがゆっくりで、こういうパターンの台風は、とにかく雨の量が多くなることが怖いんです。場所によっては総雨量が1000mm前後の大雨になる可能性もあります。

渋滞が5倍に!?「台風×帰省ラッシュ」で起きること

さらに、台風10号がお盆シーズンの渋滞事情にも影響を与える可能性があるという。

倉田大誠アナウンサー:
お盆シーズンは毎年、渋滞が発生しますよね。NEXCO東日本によると、10日から渋滞が始まると予測されています。

<関東週末の高速道路(下り)渋滞予想>

・中央道 高井戸IC→相模湖IC…10日(土)午前5時 40km
・東名高速 東京IC→秦野中井IC…10日(土)午前6時 40km
・関越道 大泉JCT→嵐山小川IC…11日(日)午前8時 40km
・東北道 川口JCT→羽生IC…11日(日)午前9時 35km


倉田大誠アナウンサー:
下りは10日からの3連休がピークとなる予想ですが、上りのピークは14日~16日。台風10号がドンピシャなんです!渋滞に台風が重なると、どういったことが起きるのでしょうか?東京大学先端科学技術研究センター西成活裕教授によると…

<渋滞×台風で何が起きる?>

(1)ブレーキを踏む回数が増える
高速道路では普段ほとんどブレーキを踏むことはないが、渋滞してくると10秒間に1回踏むようになる。

(2)事故渋滞が増える
台風の強い雨・風、海からの風などで速度規制・通行止め・迂回などが起こり、事故や渋滞などが多発。大規模な交通の乱れが起きる。


安藤優子:
大雨の場合は前方がよく見えないとか、本当に視界が保てないから、どうしてもブレーキを踏む回数は増えてしまいますよね。

倉田大誠アナウンサー:
もちろん速度も出しにくくなりますしね。実は過去、お盆の時期に台風が直撃したことがあるんです。その時はどうだったのか?

・2014年8月10日、東名高速(下り)の渋滞予測は最大10㎞だったが…台風が直撃し、実際には予測の約5倍、最長46.7kmの渋滞に!


倉田大誠アナウンサー:
渋滞予測は、天候を考慮せずに出されるものなんです。西成教授によると、気象情報は日々更新されるため、渋滞情報に反映するのが難しいそうです。台風10号の直撃に備えて、今から準備できることを西成教授に伺いました。

サービスエリアに避難も 安全に過ごすには…

(1)台風10号の進路予想図は12日(月)に再チェック
(2)進路予想図と渋滞情報を照らし合わせてスケジュールを再調整

・台風の進路を常にチェックし、できるだけ避けるように移動する
・海からの風や波に注意し、危険な時はサービスエリアなどに避難することも考える



寺川奈津美気象予報士:
台風の場合は3時間おきに進路が更新されます。夏の台風は進路がガラっと変わる可能性も十分にあるので、1日1回は必ずチェックしていただきたいです。天気予報は、大体2日前くらいになると、かなり確度が高くなります。今回は水曜・木曜日あたりに上陸の可能性があるので、その2日前、週明けである月曜・火曜日にチェックしていただきたいですね。

木村太郎(ジャーナリスト):
台風情報を見る時は、つい中心のことばかり考えがちですが、特に進路の右側は風が強いということを意識して、予想図を見た方がいいと思います。反時計回りの右側、台風の中心の右側の方が総じて風が強いですから。

安藤優子:
ぜひこまめに気象情報をチェックしていただいて、皆さん、安全で楽しいお盆休みをお過ごしいただきたいと思います。

(「直撃LIVE グッディ!」8月9日放送分より)