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八重樫東も井上尚弥も知らない?ボクシングのリングは四角いのになぜ「リング」と呼ぶのか

  • 「リング」のルーツをたどっていくとボクシングの歴史も明らかに
  • ヘッドスライディングと駆け抜ける方、どっちが速いの?
  • ポイントは「軸足と利き足」。陸上のトラックはなぜ左回りなのか

スポーツのルールや繰り出される技などはよく知られているが、「言われてみれば、なぜ?」とふと疑問を抱くこともある。

8月11日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、一流選手も知らないスポーツの疑問を徹底調査した。

「リング」は四角いのになぜリング?

「ワールドボクシングスーパーシリーズ(WBSS)」で決勝進出を決めた井上尚弥選手や4階級制覇を目指す八重樫東選手など、日本人が世界を席巻するボクシング。

その試合が行われるのは、周りをロープに囲まれた約5.5メートル四方の四角いリングの上。なぜ、ボクシングのリングは形が四角いのに、丸い形を意味する「リング」と呼ばれているのだろうか。

スタジオで番組MCの浜田雅功さんが八重樫選手に質問するが、「分かりません。疑問に思ったことすらないです」という意外な答えに、浜田さんも「えっ!」と驚いた表情に。

八重樫選手

一方、井上選手にも聞いてみると少し考えながらも「分からないです」との答えが。さらに、伝説のチャンピオンで世界王座を3度も獲得したボクシング界の重鎮である輪島功一さんからは「四角だってリングはリング」と納得できない答えが。

そこで、売上累計7500万部を超える格闘技マンガ『刃牙』シリーズの作者で、戦いの歴史にも詳しい板垣恵介さんに聞くと「国は分からないが、腕っ節の強い者が勝つ時代に、ロープを丸く囲ってその中でファイトしたので、四角くなっても“リング”と呼んでいるのではないか」と明かした。

19世紀初頭までのボクシングは、グローブをすることなく素手でどちらかが倒れるまで殴り合うという決闘だった。この時、観客が近づきすぎないよう、選手の周りを人が円形になり囲っていたことがリングという名前のルーツと言われている。

その後、リングは観客が見やすいように高さのある舞台にモデルチェンジ。これに伴い、人の代わりに杭を打ち込みロープで囲うように。しかし、丸い形にロープで囲うことが難しく、4本の杭を立てて、今のような四角いリングになった。

そして、日本にボクシングがやってきたのは、黒船来航の年でもある1854年。ペリー率いるアメリカ艦隊がボクシングを日本へ持ち込んだのだ。『ペリー提督日本遠征日記』には、横浜でアメリカ人ボクサーと相撲取りが他流試合を行ったと記されている。

1880年代には濱田庄吉という、日本人初のプロボクサーが誕生。もともと相撲取りだったが、巡業中に脱走してプロボクサーに転向し、その後はプロモーターとしてボクシングイベントを仕切っていたという。

スタジオではゲストの武井壮さんが「ボクシングの選手は試合後、絶対に疲れているはずなのに寝ないと聞いた」と八重樫選手に疑問をぶつけ、「寝ないです。興奮して寝られない人もいますが、打たれているので寝ると顔がむくんで腫れちゃうんです」と意外な理由を告白した。

どっちが速い?疑問を調査

野球の試合でしばしば目撃される、ヘッドスライディング。見るものを熱くするプレーだが、ヘッドスライディングをするよりも駆け抜けた方が速いのではないかという疑問も湧いてくる。

スタジオでも学生時代に野球部のマネージャーをしていた佐藤美希さんは「最後のバッターはヘッドスライディングで終わります」と明かし、元東京ヤクルトスワローズの監督である真中満さんも「ヘッドスライディングはポーズですよね。プロでもレギュラー選手はあまりしないですが、1軍と2軍を行ったり来たりする選手はアピールも含めてやっています」と話した。

真中満さん

そんな中、北海道日本ハムファイターズ元内野守備走塁コーチの白井一幸さんは「ヘッドスライディングが速いです。科学的にも証明されています」と断言した。

駆け抜けるよりもヘッドスライディングが速いという論文を発表したのは、立命館大学スポーツ健康科学部の岡本直輝教授の研究チーム。準硬式野球部員15名を対象にホームから1塁までのヘッドスライディングと駆け抜けた場合のタイムを計測。すると、平均でヘッドスライディングの方が約0.04秒速かった。この0.04秒という数字は、選手によって80センチ速くベースタッチできることもあるという。

プロ野球選手にとってはケガを懸念して駆け抜ける方を選んでいる選手もいるが、実はヘッドスライディングの方が速いということが判明した。

なぜ陸上は左回りなの?

桐生祥秀選手、サニブラウン・ハキーム選手らが100メートル9秒台に突入するなど、今陸上の注目度が高まっている。

そんな陸上競技に関する疑問は、なぜ、陸上のトラックは左回りなのか、ということ。陸上以外でも、スピードスケートや競輪、野球のベースランニングも左回り。

陸上競技の歴史を研究する立命館大学の岡尾惠市名誉教授によると「以前は右回りに走っていた時代もありました」とのこと。

オリンピック第1回のアテネ大会では右回りだが、第2回目のパリ大会では左回り。右回りをやめて左回りに統一された理由について、岡尾教授は「軸足と利き足」がポイントだと考えているという。

約9割の人が左足を軸足として、ボールなどを蹴るときは右足。カーブを曲がるときは踏ん張れる軸足、つまり左足を内側にできる左回りが理にかなっているというのだ。

そこで、日本体育大学出身でアスリート俳優の森渉さんが検証。200メートルで右回りと左回りのタイムを計測すると、右回りの方が3秒遅い結果に。実際に走った森さんは「普段使わない力の使い方をしている」と言い、走りにくさがあったという。

こうしたことも踏まえ、左回りがメジャーとなっていったと考えられる。

黒帯よりも上の上?

篠原信一さん

8月25日から開幕する世界柔道2019。

柔道でオリンピックに出場するには、“五輪代表は黒帯を締める資格を持つこと”という規定があるという。

柔道の帯の色は5級・4級が白帯で、3級から1級が茶帯、初段以上は黒帯と世界的に決められているが、なぜ柔道の有段者が付ける帯の色は黒なのか。

スタジオでは、浜田さんがシドニーオリンピック・柔道100キロ超級銀メダリストの篠原信一さんに理由を尋ねると「正直、分かりません!」と即答。

そこで、番組は柔道の創始者である嘉納治五郎が1882年に創立した柔道の総本山である講道館を訪れた。

だが、講道館審議部部長の松井勲さんは「黒帯は明治20年に確立したと言われています。道着の黒については正式には記録に残っていません」と話す。

一説によると、昔は練習が終わっても帯を洗濯することがなかったため、長く修行を積んでいった柔道家ほど、白い帯が黒ずんでいったことから熟練者が黒帯を締めるようになったと言われている。

さらに、総本山の取材で、黒帯より格上の帯があるという事実も判明。

豪快な背負い投げで“平成の三四郎”と呼ばれたバルセロナオリンピック71キロ級金メダリストの古賀稔彦さんは「黒帯は初段から五段までになりますが、六段から八段までは紅白の帯。私は八段ですから紅白の帯を持っています」と明かした。

紅白の帯は長年の修行が認められた者など、一人握りの人しか締めることができないといい、六段への近道は全日本選手権や世界柔道などの国際大会で3位以上に入ることだという。

しかし、柔道の帯には紅白帯よりもさらに上の帯があり、九段と十段は紅帯になるということも判明。

紅帯を締めているという人物に番組が接触。現在83歳で柔道歴71年の松下三郎九段は、3度の日本一となった実力と柔道の普及に大きく貢献したことが認められて紅帯を習得。だが、紅帯を締められる九段、十段には明確な規定はなく、強さを示し、柔道の発展に大きく貢献した人がもらえるという。

現在、柔道人口は世界に数百万人だが、紅帯を持つ柔道家は国内に22人。世界にわずかしかいない。

思い出の品の鑑定額は…?

さらに番組では、ゲストが所有するスポーツにまつわるお宝を徹底調査。

まず、元サッカー日本代表の中澤佑二さんは、2006年のドイツW杯で元ブラジル代表のジウベルト・シウバと交換したユニフォームを持参。

中澤佑二さんが持ってきたジウベルト・シウバと交換したユニフォーム

中澤さんがブラジルに留学していたときに同じチームだったことから、「共に代表になってW杯で戦おう」と誓い、2006年のW杯で偶然出会った時に交換した思い出の一品だという。

そんな男と汗の友情が詰まったお宝の鑑定額は45万円。「何年かぶりにタンスから出したんです!」と想定外の数字に中澤さんは目を輝かせた。

鑑定士の武藤徳幸さんは「代表のユニフォームは、チームやクラブから支給されているものとは異なり、市場に出回ることが非常に少ないため人気」と解説した。

ビビる大木さんは、プロレスの天龍源一郎さんが身に付けていたリングシューズの片方を持参。もう片方は親友が持っているという。レジェンドプロレスラーである天龍さんが全盛期に履いていたというリングシューズの鑑定額は68万円。

ビビる大木さんは天龍源一郎さんのリングシューズを持参

鑑定士・武藤さんは「天龍さんが全盛期ということは、プロレス人気も全盛期で、両足揃っていれば、140万、150万くらいになったと思います」と話し、一同大興奮。

マイケル・ジョーダンのサイン入りバスケットシューズ

そして、浜田さんはバスケット史上最大のスーパースターであるマイケル・ジョーダンのサイン入りバスケットシューズを。150万という鑑定額に浜田さんも含め驚きの声を上げると、鑑定士の武藤さんは「マイケル・ジョーダンのアイテムは世界中でコレクターが多く、人気の高いアイテム。例えば、実際に履いたシューズであれば1000万円の評価になる可能性も」と話した。


『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送