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首相は肉好き!ひよっこ番記者が食べてみた別荘地の“総理メシ”

リアル首相動静

カテゴリ:国内

  • 総理番記者”は安倍総理の一挙手一投足を追う仕事
  • 河口湖の別荘周辺の安倍首相行きつけ店のお味は?
  • 絶品メニューに見る安倍首相の「肉好き」度

参院選後に河口湖で静養

参院選の投開票から3日後の7月24日午後、安倍首相の姿は山梨県の河口湖にありました。湖からほど近い、鳴沢村には安倍首相の別荘があり、毎年GWや夏休みに訪れています。首相は今回、5日間にわたり、別荘で束の間の休日を過ごし、参院選の疲れを癒やしました。

7月27日 関係者とゴルフを楽しむ安倍首相@富士ゴルフコース

社会人3年目の私は、この夏、政治部への人事異動により安倍首相の“番記者”を拝命し、この安倍首相の休暇後半のラスト3日間から、「総理番記者」としての取材を開始しました。

総理番記者とは、時の首相の動向を常に追いかける仕事です。しかし、番記者が直接、安倍首相と話せる機会は極めて限られています。そのため、首相が会った人や行った場所やなどをつぶさに記録し、政府や与党内で何が起きているのかの端緒をつかもうと努めます。さらに側近である「首相秘書官」や安倍首相への「面会者」などへの周辺取材をコツコツと重ね、安倍首相の胸の内を探っていきます。

別荘前で首相の出を待つ記者たち 7月29日

“首相動静“には安倍首相が会食した店名がずらり

その番記者の取材の1つが、安倍首相の会食です。どこで誰と会ってどんな話をしたのかを取材するのですが、新聞各紙に掲載される「首相動静」の記事には、訪れた料理店の名前がしっかりと掲載されています。安倍首相は今回の河口湖での静養中も、様々な店で食事をしました。

そこで私は、安倍首相が静養中に訪れた店を一軒一軒取材してみました。本格的政治記事は次稿に譲り、ここでは駆け出しのひよっこ記者の目線で、気になる“総理メシ”の味や値段などを紹介します。

アットホームで落ち着く空間 異彩中国菜館 湖宮(こきゅう)

富士河口湖町の畑や住宅が並ぶ一本道を抜けた先にあるのが、異彩中華菜館 湖宮(こきゅう)です。移転する前は河口湖付近にあったそうですが、安倍総理は移転前から、およそ20年に渡り通い続けているということで、今回は静養1日目の夜に、知人の医療関係者らと訪れました。

店前は広い駐車スペースとなっている

店を訪れた私が、自己紹介とともに、「番記者になったので総理と同じものを食べてみたい」と伝えたところ、柔らかなライトに照らされたログハウス風の落ち着いた席に案内されました。大きな窓からはヒグラシの鳴く声が漏れ聞こえ、夏の夕暮れを感じさせるステキな空間でした。

異彩中国菜館 湖宮を訪れた安倍首相 7月24日
開店直後の店内 自然の風を感じられる空間

安倍首相はいつも同伴者と共に“おまかせコース”を頼むということでしたが、今回は私1人でもあり、おかみさんと相談の結果、前菜の「冷製ビーフンのトマト和え(¥700)」と、首相がシメによく食べるという「五目チャーハン(¥1100)」を注文しました。

5分と待たずにサーブされた「冷製ビーフンのトマト和え 」は、こんもりと盛られた鮮やかな赤が目を惹きます。口にすると舌の上の冷たいトマトの酸っぱさと、あっさりとしたゴマ油の甘さが絶妙にマッチしていて、美味。イタリアのカプレーゼをヒントに創作したオリジナルレシピなのだそうです。前菜としてぴったりの一品でした。

本来はこれを小分けにシェアするのでしょうが今回は1人…

そして「五目チャーハン」。パラパラとしっとりの中間を攻めたかのような仕上がりで、ベーコンやグリーンピースなどおなじみの食材が豊富に使われています。コース料理のシメとして頂くには十分なボリュームと、安心する味で満足度◎でした。

塩味の中にお米や卵の甘みが引き立ちます

本来であれば次の品を注文したかったのですが、安倍首相の夜日程(首相の夜の会食のことを指す番記者用語)の時間が迫っていたため、残念ながらここで引き上げることに。夏にはテラス席でBBQもできるというこの店は、さすが安倍首相御用達!といった印象でした。

リーズナブルに本格炭火焼きを堪能 炭火串焼きI.W(アイダブリュ)

「いらっしゃい!何名様!」

開け放たれたままの扉から一歩入ると、マスターの威勢のいい声が響いてきたのは「炭火串焼きI.W(アイダブリュ)」。富士山0合目とも呼ばれる富士山の玄関口、富士浅間神社の大鳥居から200mほど北に位置する、平屋の炭火焼き店です。

安倍首相は静養2日目の夜、長谷川栄一首相補佐官や秘書官らとおよそ2時間にわたって、こちらの炭火串焼きに舌鼓を打ちました。

炭火串焼きI.Wを訪れた安倍首相 7月25日

L字型に設置されたカウンター席の前には炭火焼き器が鎮座し、じゅうじゅうと音をたてていました。食欲をそそられながら周りを見渡すと、ほかに4人掛けの半個室が4つほど。奥には15人ほどが座れる宴会席があり、安倍首相が訪れる際はいつも奥の席が使われるということです。

半個室だけでなくカウンター席も常にお客さんでびっしり

席に着くやいなや、夏野菜のスティックがお通しとして出てくると同時に、隣の席の常連さんがメニューを差し出してくれました。どの串焼きも一本180円から200円とリーズナブル。安心してモモやハツ、アスパラ巻きなど好みのものを注文しました。炭火焼きの匂いに食指を動かされつつ、とりあえずお通しのニンジンスティックを一口・・・。甘い!スティック野菜の甘いこと。セロリやキュウリ、パプリカなど、彩り鮮やかな野菜の全てにほどよく甘みが備わっていて、コリコリと食べ進めてしまいました。

つけ味はみそとマヨネーズで

店内はみな常連さん、顔見知りのようで、私1人スーツ姿だったことが珍しかったのか、隣の御年72歳になるという男性が話しかけてくれました。男性は毎年この夏の季節に、関西から山梨にゴルフをしに来ているそうで、安倍首相がこの店を訪れた7月25日にも「富士桜カントリー倶楽部」で首相ご一行を見かけたということでした。その時の目撃談を伺うと、「ゴルフの腕はよかったでえ!」「そりゃ、トランプ大統領と日米ゴルフ世界大戦をするくらいだから巧くなくっちゃ困るよ!」とのこと。店内は笑いに包まれました。

手際よく焼かれていく串焼きたち

そうこうしているうちに、注文していたモモ肉(塩)が目の前に。炭火の香ばしさを感じながら肉を食むと、染み出る肉汁と弾力に圧倒されました。そのほかハツやアスパラ巻き、トマトやピーマンのチーズ巻きに至るまで、どれも価格以上のおいしさでした。

店内には常に香ばしい炭火焼きの匂いが…

私が滞在したのは1時間半ほどでしたが、その間も入れ替わり立ちかわりお客さんがやってくる大繁盛の状態。土曜日の夜とはいえ、雨模様のなかでのこのお客さんの入りは、地元で愛されている証、若きマスターとお客さんとの信頼関係を物語っているように感じました。あとから聞いたところによると、安倍首相はじめ常連さんはいつも“おまかせ”で注文するそうです。

肉の細やかなサシが見事 ニューフェイスの焼肉バル 秀(ひで)

灯篭や格子戸を設えた古民家風の門構え

最後にやってきたのは、富士山駅から車でおよそ3分。大通りから一つ小道を入った先に店を構える「焼肉バル 秀(ひで)」です。去年、初めて安倍首相が訪れたという、2016年から営業開始の比較的新しいお店で、今回は財界関係者や秘書官らと、3日目の夜に訪れています。

7月26日に訪れた安倍首相

私が訪れた日曜日の夜は、予約をしないと席が取れないほどの盛況ぶり。テーブル席に加え、個室や半個室も備える比較的大きめの店内でした。席が空くのを待っている間にも、絶えず鼻腔をくすぐる焼肉の匂いが…。席に着くと早速カルビをお願いし、さらにおススメされたトモサンカク・イチボ・トウガラシの三種盛りを注文しました。

今回、1人で来訪したため、案内されたのはテーブル席でしたが、その横には20人ほど座れる半個室の座敷席がありました。安倍首相が訪れる際にはそちらの席が使われるということです。

右側が安倍首相も使う半個室席。当日は誕生日会が行われていた

肉が来るのを前に私も一杯飲みたい…しかし仕事中だとぐっと我慢してコーラを頼んだところ、提供されたグラスの中には紙ストローが使われていました。安倍首相が議長を務めたG20首脳会議でも議題になったプラスチックゴミ問題を意識しているのでしょう。環境にやさしい選択をしているという点も、“総理メシ“の店にはぴったりかもしれません。

1時間以上経ってもふやけることはなかった

紙ストローの力強さを前歯で確かめながら待っていると、さっそくカルビが運ばれてきました。肉を口に入れる直前に漂った空気にさえ美味しさを感じましたが、実際に口に運ぶと想像を超えるジューシーさに驚きました。しかしながら肉汁はさらっとしていて、重たくないその味に、さすが“総理メシ”だと心から感じました。

脂がしたたる並カルビ(¥880)

続いて運ばれてきたのは、安倍首相も注文したという、店おススメの三種盛り。トモサンカクは後ろ脚の付け根の部分で赤身とサシのバランスがよい。イチボはしっぽの下辺りの部位でしっとりとした触感が特徴。トウガラシは前脚の付け根の部分で赤身としては柔らかくしっかりとした味わいを持つとのこと。店員さんからの説明を受けてありがたく口にするといずれも絶品。お値段は少し張りますが、ここぞというときに行きたいと思わせるお店でした。

お店おススメの三種盛り(¥2970)

こうした“総理メシ“取材で、どの店でも共通していたのは、私を含めたお客さんにとても優しく接するホスピタリティーと、安倍首相はじめ客のプライベートは守るという点でした。そうした店との信頼関係の上に「総理行きつけ」は成り立っているのかもしれません。

そして、浮かび上がったのは安倍首相の「肉好き」という横顔です。総理大臣としての激務をこなす体力の源は、なんといってもスタミナ十分の「肉」ということなのでしょう。

今回は訪問できなかった中国料理店「蓮」に入る安倍首相 7月28日

こうした“総理メシ”をエネルギー源にする安倍首相が、参院選後の様々な政治課題にどう向き合っていくのか、その動向をしっかり追いかけていきたいと思います。

(フジテレビ政治部 総理番記者 亀岡晃伸)