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かんぽ生命 現役営業マンを取材! 二重払いや無保険など“不適切な契約”の背景に過剰なノルマ

カテゴリ:国内

  • かんぽ生命は不適切な契約をを認め会見で謝罪
  • グッディ!はかんぽ生命の現役営業マンを取材!
  • 「ほぼ達成不可能な過剰なノルマ」に現場は…

6月24日に報じられた「かんぽ生命」の不適切な契約問題。

不適切な契約の内容とは...

かんぽ生命は当初「お客様のサインをいただいている」つまり顧客は契約に同意しているとして「法に反するようなルール違反をやったとは考えていない」と主張していたが、7月10日の記者会見では態度を一変させた。

「保険の契約に関し、お客様の信頼を損ねた点につきまして、深くおわび申し上げます」
「お客様への不利益を未然に防ぐための仕組みが十分でなかった」

顧客が不利益をこうむる不適切契約があったことを認めた。
かんぽ生命によると、不適切な契約は9万件。特に不適切と指摘されているのが、以下の2つの契約だ。

<不適切な契約① 保険料の“二重払い”>
・保険の見直しなどをする場合、通常は元の契約を解約して、すぐに新しい契約を結ぶ。
・しかし今回発覚したケースでは、前の契約を解約しないまま、別の新しい契約を結ばせ、顧客は半年以
上にわたり、新旧2契約分の保険料を支払わされていたという。
・この“二重払い”のケースが2016年4月~2018年12月までに、約2万2000件確認されている。

<不適切な契約② “無保険状態”>
・もう一つのケースは元の契約を解約した後、新たな契約を結ぶ手続きを先延ばしにしていたケース。
・“無保険状態”の期間に顧客が死亡するなどしても、保険金は下りないことになる。
・2016年4月~2018年12月までに約4万7000件確認されている。
・顧客の中には6カ月の間“無保険状態”が続いていたケースも…。

現役の営業マンを取材

このような顧客が不利益になる状態がなぜ生まれたのか?「直撃LIVEグッディ!」は、現役のかんぽ生命営業マンから話を聞くことができた。

現役の営業マン:
生活費を稼ぐためとか、自分のお小遣いをためるためには、手当てを稼がないとやっていけないというところはありますね。

保険が成立すると営業マンには手当が支給される。この手当の金額は契約形態によって変化するのだ。解約後すぐに再契約すると、“乗り換え”扱いとなり、手当ての額は減ってしまう。一方、解約後に一定期間空けてから再契約すると、より手当ての多い“新規契約”扱いになるため、不適切な契約が行われていたようだ。

さらに、理由はほかにも…。

現役の営業マン:
ノルマは到底達成できることができない数値が個人個人に充てられていた。

ほぼ達成不可能な、過剰なノルマが設けられていたため、ノルマをこなすために、不適切な契約が行われていたというのだ。

Q.ノルマが達成できないと?

現役の営業マン:
研修みたいなものに行かされます。研修ではいわゆるパワハラ、恫喝みたいなところはあります。

グッディ!のスタジオにはファイナンシャルプランナーの飯村久美さんをお招きし、今回の問題について解説していただいた。

倉田大誠アナウンサー:
“二重払い”については、元の契約を6カ月間解約させずに、新しい契約をさせていたようですが…。

飯村久美氏:
それがひどくて、「半年間は解約できない」というような説明もあったそうなんです。

安藤優子:
それは(かんぽ生命の営業マンが)嘘の説明をしていたということですか?

飯村久美氏:
そうです。そもそも“乗り換え”というのは、契約者の不利になることをしっかりと説明し、契約者が納得した上でやらなければいけないと、保険業法にも規定があります。にもかかわらず、自分の営業成績だけを考えてこういうことをしたというのは、非常に悪質です。

安藤優子:
特に、郵便局というのは特別な信頼感がありますし、信じてしまいますよ。被害は、高齢の方が多いんでしょうか?

飯村久美氏:
特にかんぽ生命の契約者は高齢者の方が多いです。高齢者の方は、よく分からず、言われたままに契約するケースもあるんじゃないかと思います。今回は申し出があって問題が発覚しましたが、もしかすると今も全く気付いていないというケースもあると思いますよ。

田村勇人弁護士:
もし「自分もそうじゃないか」と思ったら、どのように確認すればいいですか?

飯村久美氏:
こういった乗り換えのような契約をした場合、通帳でどのように保険料が引かれているか確認してください。あとはかんぽ生命のコールセンターですとか、そういったところに問い合わせをするといいでしょう。

安藤優子:
私が一番許せないのは、信頼感のあるブランドを背負って、信頼したところを突いてくるということです。二重に悪質な感じがします。

木下康太郎フィールドキャスター:
顧客第一というより、自分たちの利益だけを考えて契約をしていたというのは、信じられないことだなと思います。飯村さん、かんぽ生命の営業実態は、どうなんでしょうか?

飯村久美氏:
2005年ごろに保険金不払い問題というものがありまして、金融庁は各民間企業に業務改善命令を出しました。ただ、かんぽ生命はその時にメスが入っていなくて、古い経営状態が続いていたんです。今回の問題を機に、これから改善がみられると思いますよ。

倉田大誠アナウンサー:
高齢者の方がこのような被害に遭わないためには、どのようなことに気を付ければいいでしょうか?

飯村久美氏:
契約など、大事なことは1人で判断せずに、親族の方に付き添っていただく。そして何回も繰り返し説明を聞いて、本当に適切かどうか持ち帰って判断するというのが大事だと思います。その場で判断しないようにしてください。

(「直撃LIVE グッディ!」7月11日放送分より)