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若者だけでなく高齢者までも…WHOが精神疾患と認定「ゲーム障害」の恐怖とは

カテゴリ:暮らし

  • 2019年5月 WHO・世界保健機関が「ゲーム障害」を精神疾患として新たに認定
  • 「直撃LIVEグッディ!」では、ゲーム依存に悩む男性を取材することができた
  • ゲームに依存してしまうのは、子供や若者だけではない。その理由とは…

「ゲーム障害」が依存症として認定

5月25日、WHO・世界保健機関が新たに依存症として「ゲーム障害」を認定した。

「ゲーム障害」とは、ゲームの頻度や時間などを自分自身で制御ができなくなり、仕事や日常生活よりもゲームをすることを優先してしまう状態のこと。
今回WHOが認定したことにより、アルコールやギャンブルなどと並び、治療が必要な疾病として国際的に認められた事になる。

「ゲーム障害」の治療を行う成城墨岡クリニックの墨岡孝院長は…

成城墨岡クリニック・墨岡孝院長:
月に初診の人が15、16人なんですね。だんだん増えている。それで治療していますので、全体としては月に100人くらい。スマホのゲームが進化したということと、(課金制度など)いろんな意味でのビジネスモデルが出てきた。

現在、日本でも「ゲーム障害」への認識が高まり、治療を受けられる病院が増えているが、携帯ゲームが進化していることもあり、患者も増えているという。

そこで、「直撃LIVEグッディ!」は実際にゲームの依存症から回復するための施設を取材。施設で1年4カ月生活している25歳の男性から、話を聞くことができた。

経験者が語る“依存生活”

ゲームの依存症に悩む男性:
(午前)4時までゲームをして、2時間寝て(午前)6時に起きて仕事に行くというのが毎日でした。携帯とバッテリーと充電器は財布よりも大事というか…。

スマホを手放すことが出来ず、睡眠時間を削り、仕事中も隠れてゲームをしていたという男性。

ゲームの依存症に悩む男性:
課金の額がドンドン上がっていって、気が付いたときには消費者金融でお金を借りて、トータルで700万円くらい使いました。

借金をし、総額700万円を費やしてもゲームをやめることが出来なかったという。

ゲームの依存症に悩む男性:
借金も家族に隠してきたんですけど、とうとう払えなくなって、会社の人からもお金を借りるようになり始めて…、会社にも知られてしまって最後は行けなくなったんです。

現在は施設での生活により、「ゲームは必要ない」とまで思えるようになったそうだ。

ゲームの依存症に悩む男性:
家族に対して迷惑をかけたのは間違いない事実なので。僕自身が回復を続けて、幸せに暮らしていくっていうこともあわせて、金銭も返していけたら、喜んでもらえるかなと。

「ゲーム障害」の診断基準とは?

倉田大誠アナウンサー:
WHOがゲーム障害を精神疾患として正式に認定しました。改めて定義を見ていきたいと思います。

・ゲームの頻度やプレー時間などのコントロールができない。
・日常生活や他の関心事、例えばトイレや食事、家族との会話よりゲームを優先する。
・人間関係、健康状態に問題が起きてもゲームをやめない。


⇒こういった症状が12カ月以上続いた場合、「ゲーム障害」と診断される可能性がある。

サバンナ高橋:
今はオンラインで、ずっとつながるのが楽しいっていう人、多いんですよね。会話もできるし、とか。

倉田大誠アナウンサー:
オンラインだからこそ、自分が見てないすきに周りが強くなるから、そこに追いつくためにもっと課金して…とのめりこんでしまうのかもしれませんね。そこでゲーム業界では、こういった対策を打ち出しています。

ゲーム業界の対策

<業界の「ゲーム障害」対策>
・日本オンラインゲーム協会
⇒「オンラインゲーム安心安全宣言」…ゲームの利用時間や利用方法等について、利用者の健康や生活等に支障をきたさないよう、あらかじめ保護者との相談を推奨するなどの対策をします
・任天堂
⇒「NINTENDO みまもり SWITCH」…子供のゲームプレー状況を親のスマートフォンに知らせるアプリ。親のスマートフォンで強制的にゲームを止めることができる。

安藤優子:
これらの対策は子供が対象ですけど、大人にも問題が起こりえますよね。さっきの方だって十分に大人でいらっしゃるわけでしょう。それでも抑制がきかないから精神疾患だって位置付けられたわけじゃないですか。

倉田大誠アナウンサー:
そうですね。さらに子供や若者だけでなく、高齢者の方も注意が必要なんだそうです。

実は高齢者が危ない

<増田クリニック 増田彰則院長によると…>
・「ゲーム障害」の兆候は…家族との接触が少ない、部屋に引きこもりがち、うまく会話ができない
⇒1人暮らしの高齢者の特徴に当てはまる
・高齢者は単身者が多く、ゲーム障害になっても注意する人がいない。周りの人が気付かないうちにどんどん悪化していく傾向にある。

安藤優子:
たしかに、子供だったら親が最低限監督するかもしれませんけど、大人になったら誰が監督するんだという問題がありますよね。ですが、本来ゲームというのはある種の趣向ですから、そこへ何時間までって強制的に線引きするのは難しいようにも感じます。

北村晴男弁護士:
「ゲーム障害」という病気の認定ができるようになったことで「さすがに病気はまずいでしょう」となりますから、ゲーム業界としては、大人のゲーム障害の対策についてもお金を投下する必要があると思いますよ。

安藤優子:
そうですね。ゲーム業界がこれから存続していくためにも、大事な部分だと思います。

倉田大誠アナウンサー:
「ゲーム障害」が精神疾患と認定されたことによって、これから診断例が増えていくと思うので、そこから治療・予防につながる具体的な策が見えてくるといいですよね。


(「直撃LIVE グッディ!」6月25日放送分より)