お財布にも環境にも優しい 「賞味期限切れ」専門店が登場 どんな商品が購入できる?

カテゴリ:暮らし

  • 「食品ロス」削減を掲げ、賞味期限切れの商品を激安価格で販売
  • お店の利用客に聞いた “賞味期限切れ商品”活用術 絶品パスタも
  • 説明できる? 賞味期限と消費期限の違い

節約上手な人たちの間で、いま大注目のスーパーがある。

そこでは、ラーメンは定価600円が20円と約97%オフ、高級チョコレートは1300円から89円にと価格破壊ともいえる値段になっていた。

なぜこんなにも安いのか?その理由は賞味期限にあった。

70円で販売されている缶詰めの値札をよく見ると、「ECO価格!!」の表示があり、さらにその下には「賞味期限 2018年12月」と書かれている。このスーパーの商品は、ほぼすべて賞味期限切れのものなのだ。

まだ食べられる食品がゴミとなる「食品ロス」。この問題をなくそうと、賞味期限切れや賞味期限が間近の商品を激安価格で販売する、いわゆる「賞味期限専門店」が登場し、人気を集めているのだ。

しかし、賞味期限切れの商品に抵抗があるか、都内で男女100人にアンケートを行うと、約半数の46%が「抵抗あり」と回答。
抵抗があるにも関わらずなぜ人気なのか?その理由を探るため、今回のココ調は、賞味期限切れ専門店の利用客を取材し、どんな食品を購入してどう使っているのかを調査した。

飲料を安くまとめ買い 遠方からも来店

大阪市福島区にあるスーパー「エコイート」は、今年4月にオープンしたばかりの賞味期限切れ専門店。

店の看板には、次のような説明が書かれてる。

これを捨てるなんてもったいない 買うだけで社会貢献できるお店

当店で購入頂いた売上げ(剰余金)は食品ロス削減活動費及び生活困窮者への食料支援費に充てられます。

さっそく店頭を見てみると…

藤井弘輝アナウンサー:
えっ!? ちょっと待ってください。 オーガニックハーブスプレー1800円が49円!?

さらに店内には、1年前に賞味期限が切れたものから切れそうなものまで、激安価格の商品がたくさん並んでいる。店の代表理事に話を聞いた。

エコイート 代表理事・高津博司さん:
いろんな食品が余っていまして、そんな商品を安く買い取ったり、もしくは寄贈していただいたりという中で販売させていただいております。

賞味期限切れや期限間近の商品をメーカーから安く、または無料で仕入れ、格安で販売することで食品ロスが削減される、お財布にも環境にも優しいお店なのだ。

では、どんな人が買いに来るのか?店頭でお客さんに取材した。

女性客:
この季節、お茶などは子供もよく飲むので。やっぱりスーパーで買うより少しでも安く。

たくさん消費し、すぐに無くなる飲み物を安く購入して、ストックしているという。
続いて、男性客にも話を聞いた。

藤井弘輝アナウンサー:
今日はどちらから?

男性客:
神戸から。とにかく安いっていうのと、なかなか見たことないものも置いていますし。

海外製のラーメンや調味料など、珍しいものが安く購入できるのも魅力の一つで、他府県から訪れる人もいた。

衝撃! 100円以下の賞味期限切れ商品

賞味期限切れ専門店は東京にもあった。渋谷区のルピシア・ボンマルシェ 代官山店では、賞味期限が切れた商品を昨年から一律20円で販売している。

よく来店するという女性は、 「(20円は)すごいですよね、おいしくいただいています」と話し、紅茶によく合うハチミツを購入していた。

株式会社ルピシア グルマン・中江昭英相談役:
賞味期限が切れても、まだまだおいしく召し上がることはできるんです。賞味期限切れの商品を販売するお店は、増えていくと思います。

ネット通販でもさまざまな商品を安く購入することができるなど、広がりをみせる賞味期限切れ商品。大阪では、ユニークな販売方法が展開されていた。

そびえ立つ2台の10円自動販売機。ここでは、賞味期限間近の缶ジュースを格安で販売している。
10円の隣には30円の商品もあり、賞味期限が近づくにつれて30円から10円へと徐々に安くなる仕組みだ。

賞味期限は「おいしく食べられる目安」期限切れ食材でパスタ作り

しかし、そもそも賞味期限が切れたものを食べても大丈夫なのか?専門家に解説していただいた。

食品ロス問題ジャーナリスト・井出留美さん:
賞味期限は品質が切れる日付ではなくて、おいしく食べられる目安です。どの会社も(賞味期限は)短めに設定しています。だから、きちんと保管していればもっと長く食べられる場合が多いです。

消費期限は「安全に食べられる」期限で、賞味期限は「おいしく食べられる」期限。消費者庁のガイドラインでは、賞味期限を実際の期限の8割以下で表示することが望ましいとされている。

そこで、賞味期限をうまく活用している人を先ほどのスーパーで調査!

3人組の女性は、「これすっごい安いよ。250円」「なんかワクワクしてきた」と楽しそうに買い物を続け、その1人はカゴいっぱいの食品と水を購入した。定価だと税込み4万7000円だが、お会計はいくらになったのか?

店員:
5382円です。

女性客1:
安っ!すごいですよね。大満足です。

毎日消費する水など、使いやすく早く消費できるものを4万円以上お得にお買い上げ。
続いて話を聞いた子育て中の女性は、購入後にある工夫をしていた。

女性客2:
冷蔵庫を開けたら、一番手前に子供がすぐ手に取れる場所に(賞味期限まで短いものを)入れています。

賞味期限に余裕のあるものは奥に、早いものは手前に置くことで、賞味期限間近の商品を効率よく消費していた。
さらに、買い物をしていた学生に声を掛けると…

学生:
今日から一ヶ月間廃棄食材で生活しなければいけなくて…

藤井弘輝アナウンサー:
えっ!? どういうことですか?

彼女はメディア情報を勉強する学生で、食品ロス問題に興味を持ち、賞味期限が切れたものや飲食店の廃棄食材だけで1ヵ月生活する活動を始めるという。
どれだけ安く食べられるのか?家にお邪魔して、調理風景を見せてもらった。

テーブルに並んだ食材はすべて廃棄食材や賞味期限切れ。この日作るメニューは?

学生:
タマネギとカニで、シーフードのパスタみたいな焼きそばができたらいいかなと思っています。

材料は、廃棄食材のタマネギに賞味期限切れの激安ラーメンとカニ缶だ。

まずは、炒めたタマネギにラーメンを入れて加熱。カニ缶を入れ、ラーメンの粉末スープで味付けし、そこへオリーブオイルとソースを合わせれば、廃棄食材で作った「タマネギとカニのシーフード焼きそば」の完成!

さっそく友人たちと実食すると、「ん、おいしい!」「風味もカニで、めちゃめちゃ旨い。廃棄(食材)と思えない」と大好評。調理にかかった費用は、6人前で20円だった。

名城法律事務所の正木健司弁護士によると、「賞味期限が切れた食べ物や飲み物は、きちんと管理して販売しているものに関しては、法律上問題ありません」ということだ。
ちなみに、取材したスーパーでは、スタッフが試食してから販売しているという。

注目が集まる賞味期限切れ商品の可能性は、ますます広がりそうだ。

(「めざましテレビ」『ココ調』6月11日放送分より)

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