クリップで留めるだけ!? 画期的な「子供用シートベルト」が話題…安全面についても聞いてみた

カテゴリ:国内

  • ポーランドで開発された「スマートキッズベルト」が日本でも発売
  • シートベルトに装着するだけ 年齢ごとに買い換える必要もなし
  • 担当者「安全基準と法律の面で全く問題ない商品」

昨今、痛ましい交通事故のニュースを目にすることが多いが、いつ自分や家族が被害者になってもおかしくはない。
特に小さい子供を持つ親は、我が子が被害に遭わないためにできる備えをしておきたいものだ。

そんな中、クリップをつけるだけで、通常のシートベルトを子どもサイズに調節できる画期的なアイテム「スマートキッズベルト」が、日本で4月下旬から発売され話題になっている。

ポーランドで開発されたというベルト状の商品をみると、これがチャイルドシートの代替品になるのかと思うほどコンパクトだ。

装着の仕方も簡単

「スマートキッズベルト」の気になる使い方は、

1.まず、子供を後部座席に背筋をまっすぐ座らせ、通常のシートベルトを着用する。

2.下部クリップを子供の腰と車両シートベルトアンカーの間に固定する。


3.上部クリップが子供の肩の真上にくるように長さを調整する。

4.上部クリップをシートベルトに固定し、ベルトをねじらないように注意する。

以上のように、装着の仕方は簡単で、チャイルドシートのように座席の上からシートを重ねるのではなく、既存のシートベルトを活用するだけで調整できる点が画期的だ。
 
そして、重さはわずか120グラムなので、持ち運んで出先のタクシーやレンタカーで使うこともできる。
適用体重は15キログラムから36キログラムまで、適用年齢は3歳から12歳までで、体格に合わせて調節可能なので、年齢ごとに買い替える必要もない。価格は4980円(税別)。
さらに、一般的なチャイルドシートとは違い、幅も取らないため後部座席に3人の子供を乗せて使用できる。

簡単に装着できるがゆえに安全面の心配をする人もいるかもしれないがご安心を。
「スマートキッズベルト」は現行の安全基準に適合していることを示す「Eマーク」を取得、そして警察庁からも、道路交通法の定める「幼児補助装置」への適合製品として、日本国内での使用を許可されている。

 
画期的なこの商品を販売するメテオAPAC株式会社の牧さんに、開発の舞台裏を伺った。

先にヨーロッパ全土で広まっていた

ーーこの企画のきっかけは?

弊社の母体は東ヨーロッパ13か国で展開しているメテオグループ(Meteor CEE メテオセントラルイースタンユーロ)になります。そこのメテオポーランドから、画期的な商品がヨーロッパ全土で広まっているという話が2018年春先に頂いたのがこの企画のきっかけになります。


ーーチャイルドシートと比べてよい点は?

親御さんからの圧倒的なご意見はチャイルドシートなどのシート型と比べて場所を取らないということです。

子どもは成長するにつれてチャイルドシートに座りたくないという統計もJAFや警察庁にもある通り、子どもはシート型と体格が合わないと窮屈になり座りたくないようです。

よって体格に合わせて随時買い換える必要がある中で、この商品1本あれば体格に合わせた調整と対応が可能です。

子どもは大人用シートベルトを調節した上で首にかかることなく使用出来るので、元々あるシートベルトの安全性を最大限使用できる点は良い点だと思います。


ーーなぜベルト型を開発した?


メーカーであるBraxx社の代表は元々チャイルドシートのテストセンターで働いていました。
本当の安全とは何かを追求していた中でこのベルト型に辿り着いたそうです。


「安全基準と法律の面で全く問題ない商品」

ーー簡単な仕組みだが、安全面について詳しく教えて?

クラッシュした際に車輌用シートベルトを最大限に使用することがこのベルトの特徴であります。
本来のシート型では座席の上に固定するということでしたが、このスマートキッズベルトは、シートベルトに対して取り付けることで使用が可能です。

素材もシートベルトと同じであり、背中と座席がホールドされ、衝撃があっても体が前に出ない仕組みになってます。


ーー認可されるのは大変だった?

企画開発に約2年要したそうです。1958年に結ばれた58協定加盟国であるポーランドでEマークを取得しています。
日本も加盟国ですのでヨーロッパと同じ安全基準がそのまま日本でも適用されます。

58協定加盟国だけではなく、アメリカ(FMVSS213)やカナダ(CMVSS213)でも独自に定める安全基準をクリアしてるのが最大のポイントです。

ただ、日本で発売となると安全の面、そして法律の面、両側面から関係各所から認めて頂く必要がありました。
2018年夏より国土交通省や警察庁に対してアプローチを開始し、商品の安全性を丁寧に説明し最終的に両省庁からは、安全基準と法律の面で全く問題ない商品であることをご教示頂きました。


ーー企画から発売までどの程度の期間がかかった?

メーカーのBraxx社は2015年から企画開発し2017年にヨーロッパを皮切りに販売しました。
当社では2018年春から動き出して2019年春に販売開始ですので約1年間要しています。現在世界約20カ国で販売中です。


初回ポーランドから入荷した分は完売

ーーこの商品の魅力、こだわりとは?

魅力とこだわりはやはり手軽に気軽に安全を意識出来る点だと思います。

ベルト型はシート型とは全く異なる物ですので、その安全の概念ももっと身近に感じてもらえると思います。

衛生面においても食べこぼしなどの掃除を防げたり、後部座席で3人で座れたりと今までにない用途があります。


――日本ではどの程度販売されている?

具体的な販売量は申し上げられませんが、初回ポーランドから入荷した分は完売しており現在急ピッチで生産中です。


ーー購入するにはどうしたらいい?

現在ですと楽天やヤフーショッピングですぐ買えますし、ヤマダ電機などの家電量販店やLIXILビバなどのDIY専門店、6月からはカー用品チェーン専門店でも販売します。


「こういう商品を待っていた」という声も

ーー苦労したことはある?

苦労したのは道交法の幼児用補助装置にスマートキッズベルトが該当するかどうかという点と、スマートキッズベルトを知って頂くことの難しさです。

道交法は特段問題なく許可頂きましたが、認知という点では日本や海外のシート型と同等の安全基準のお墨付きが付いていてもベルト型では不安であるというお客様や法人バイヤー様の声です。
今後はJAFなどのご協力も得ながら商品の使い方や安全性における普及活動が出来ればと考えてます。


ーー最近の頻発する交通事故で問い合わせは増えた?

GW、GW明けともに大きな事故があったかと思います。
その中でより一層安全の意識が高まっている中でこの商品に対する問い合わせはメディアに出る前から増えています。


ーーこの商品の反響は?
 
反響は大きく、子どもが沢山いる私たちはこういう商品を待っていた!
帰省時に使う!レンタカーでの移動時にも便利!、体格が基準だから祖父母に使う!などのお声を頂きました。


チャイルドシートよりは安価で場所も取らない上に、安全性に関する厳しい審査もクリアしているスマートキッズベルト。
いつ起こるかわからない車の事故から大切な我が子を守るために検討してみてはいかがだろうか。