働く主婦の4割超は「GW10連休、嬉しくない」…そのホンネと夫ができること

カテゴリ:ビジネス

  • 働く主婦の43.5%が10連休を「嬉しくない」と回答
  • 「旦那や子どもの昼食のことを考えるとゾッとする」
  • 専門家「『嬉しくない』と『休みたくない』は同義ではない」

働く主婦の43.5%が10連休を「嬉しくない」と回答

今年のゴールデンウィークは新天皇の即位に伴い、最大10連休になる。
祝賀ムードではあるが、これまでにない長期連休。仕事と家庭を両立する“働く主婦”はどう思っているのか。

主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」の調査機関「しゅふJOB総研」が調査したところ、43.5%が「嬉しくない」と考えていることが分かった。

この調査は、“働く主婦”1000人を対象にインターネット上で実施したもの。

「ゴールデンウィークが10連休になることをどう思うか?」と尋ねたところ、43.5%が「嬉しくない」「どちらかといえば嬉しくない」と答え、「嬉しい「どちらかといえば嬉しい」の36.4%を上回った。

「嬉しくない」と答えた人からは、「休み明けの仕事量を考えるとゾッとする」「時給で働く人にとって、迷惑以外の何者でもない」「旦那や子どもの昼食のことを考えるとゾッとする」などの意見があったという。

また、「10連休の仕事への影響」について尋ねたところ、最も多かったのが「出勤日が少なくなり、収入が減少しそう」で47.8%。これに「業務にしわ寄せがきて大変そう」が43.8%と続いた。

働く主婦の4割超が10連休を「嬉しくない」と回答している現状を、どのように受け止めればいいのか。
「しゅふJOB総研」の川上敬太郎所長に見解を聞いた。

「嬉しくない」と「休みたくない」は同義ではない

――「嬉しい」と思っている人よりも「嬉しくない」と思っている人の方が多いという結果、どう受け止めればいい?

10連休を「嬉しくない」と思うことは、必ずしも「休みたくない」と同義ではないのだと思います。

「嬉しくない」という言葉には、休みたい気持ちはあるものの、休むことによって生じる弊害を考えると手放しに喜ぶことはできない、というニュアンスが含まれているように感じます。

――「10連休の仕事への影響」について尋ねたところ、最も多かったのが「出勤日が少なくなり、収入が減少しそう」で47.8%。これに「業務にしわ寄せがきて大変そう」が続いた。この結果については?

仕事と主婦業とを両立させている“働く主婦”層の多くは、パートやアルバイトなど時給制の就業形態です。

家計を考えると、休みの多さに反比例して、出勤日数が減り過ぎてしまうことに抵抗を感じてしまうのだと思います。
また、休みが多い分、業務が処理しきれなかったり、休み中に届いたメールが溜まってしまったりと、業務にしわ寄せがきてしまうことへの懸念は、就業形態にかかわらず多くの人が抱いてしまうのではないでしょうか。

収入減も業務のしわ寄せも、どちらも業務マネジメントを改善することで緩和できる可能性はあるのではないかと考えます。

例えば、業務を前倒し処理するために、連休前のパート勤務を少し増やすなどの調整が可能になれば、10連休中に減少することが予想される収入を先に補てんしつつ、休み明けの業務繁忙を抑えられるようになるかもしれません。

しかしながら、個人の力だけでは業務のやりくりに限界があります。
勤め先企業全体で、業務マネジメントしやすいよう再設計を進める必要があると思います。

逆に言えば、それこそが本来の働き方改革なのではないでしょうか。
働き方改革と休み方改革は、表裏一体なのだと考えます。

今回の調査で10連休への懸念の声が多数聞かれるというのは、日本人および日本企業が、長期連休に慣れていないことの裏返しなのではないでしょうか。


「働き方改革と休み方改革は表裏一体」というようにまだ日本では、どちらも改革途上だ。現状では、休むことでの仕事へのしわ寄せや収入減など、仕事への影響がまず心配されている。
しかし、「嬉しくない」理由はそれだけではない。

10連休は国民全員のためのお休み

――10連休について「嬉しくない」と回答した人のコメントの中に「旦那や子供の昼ごはんのことを考えるとゾッとする」というものがある。家庭内のこうした不満を解消、もしくは軽減するために夫ができることは?

主婦業には、一年365日休みがない、ということを認識すべきだと思います。

共働き家庭においても専業主婦家庭においても、強く認識しておかなければなりません。

仮に、平日は夫が外食で済ませてくることが基本となっている場合、専業主婦にとって休日はむしろ繁忙期です。夫も子どもも、朝昼晩と家で食事することになるからです。

10連休は、国民全員のためのお休みです。
夫自身も仕事で疲れた体を癒しつつ、専業主婦である妻も休息できるような配慮をお願いしたいと思います。(もちろん、専業主夫家庭の場合はその逆となります)

連休中の家事を分担したり、家族で外食したり、家族みんなで楽しみながら休息できる方法を連休前にご夫婦で話し合って見られてはいかがでしょうか。

――その他、今回の調査に関して注目した数字やコメントはある?

アンケートを取得した人のうち、いま就業中の人の約4分の1にあたる24.3%が「ゴールデンウィーク中も出勤することになりそう」と回答しています。

その人がゴールデンウィーク中に出勤する影響は、そのままその人のご家族にも何らかの影響を与えることになります。
見た目の数字以上に影響力は大きいはずです。

また、ゴールデンウィーク中に出勤した分、他の日にお休みが取れるのかも気になるところです。

気になるコメントとしては、「自分の好きなときに10連休取れるほうがいい」が挙げられます。

せっかくお休みが取得できても、家族全員がそろわなかったり、体験したいイベントとタイミングが合わなかったりすることも考えられます。

今回の10連休は新天皇即位のお祝いという特別な事情なので話は別ですが、これからの日本の休み方改革を進める上で、希望する時に希望する日数の休みが取得できる社会を目指すことが、重要なポイントになるのではないかと考えます。

「しゅふJOB総研」の調査によって明らかになった、働く主婦の10連休に対するネガティブな思い。
その背景には仕事と家庭、それぞれの懸念があった。
今後は、仕事に関しては「休み方改革」を進めること、家庭に関しては「主婦業は365日休みがない」ことを再認識する必要がありそうだ。