平成の思い出をネットで“供養”する「改元寺」!? その後、実物はどうしたらいいのか聞いてみた

カテゴリ:国内

  • 平成の思い出を供養できる「web改元寺」を開始
  • 初恋の彼女と聞いたMDを供養する人も
  • そもそもweb上で供養は成立するの?

Twitterで平成の思い出を供養

新元号の令和が発表され、平成の終了まで2週間を切った。30年という年月の中には数えきれないほどの思い出がある人も多いことだろう。

そんな中、葬儀サービスなどを主な業務としている株式会社よりそうが、平成という時代の様々な思い出を供養してくれる「web改元寺」という企画を発表した。

web改元寺のサイトから平成の思い出が詰まった物や言葉をTwitterに投稿することで、供養することができるというものだ。

ツイートを実際にした場合には#平成ありがとう #ありがとう平成便というハッシュタグがつく。
このサイトは4月15日にオープンし、期間は4月30日まで

「ありがとう平成みくじ」もあるよ

さっそくweb改元寺のページにアクセスしてみると、「モノを供養する(画像を投稿)」と「コトダマを供養する(コメントを投稿)」の2種類のパターンがあった。

利用するにはTwitterのアカウントが必要で、どちらのパターンでも何を供養したか、そのアカウントから発信されるので、他人に見られて恥ずかしいモノなど内容にはちょっと注意が必要だ。

実際に、平成の思い出をTwitterからつぶやいてみると、供養終了後に特製おみくじ「ありがとう平成みくじ」が表示された。

「平成まじ卍!」

…通常のおみくじのような運勢ではなく平成に関する言葉が記載されているようだ。
おみくじの文言には様々なバリエーションがあるという。

web改元寺からツイートした後に表示された平成みくじ

手順自体はとても簡単だったが、「供養」というともう少し厳かな雰囲気が欲しい気もしてしまう。
そもそも、本当にwebで供養は成立するのか?また、画像を投稿したはいいが、実物はどうしたらいいのか?株式会社よりそうの広報・PRグループの高田綾佳さんにお話を伺った。

初恋の彼女と聞いたMDを供養

ーー改元寺を始めたきっかけはなに?

日本の発展と成熟をもたらした“平成“の終わりに、多くの人が感じている平成時代に対する感謝や尊敬の気持ちを、供養という形で表明する事ができる場を作りたいと考え開始しました。
よりそうでは僧侶手配サービス「お坊さん便」を運営しており、日頃ご供養になじみのなかったご利用者様から「依頼してよかった」と感謝の声を多く頂いております。

ご供養は亡くなった方に対して行うイメージが強いですが、実は語源がサンスクリット語で「尊敬」を表す「プージャー」という言葉です。
より多くの方にご供養の本来の意味を知っていただけると嬉しいです。

ーー具体的にどのようなものが供養として投稿されていた?

純粋な懐かしアイテム(ガラケー、MD etc)や、懐かしいアイテムではないですが、平成の思い出が詰まった写真とコメントなどがあげられます。

MDをweb改元寺でご供養された方は初恋の彼女と自転車に二人乗りしながら聞いたMDで、収められた19(アーティストのジューク)の曲を2人で聴きながらサイクリングをしたそうです。
今は別の方と結婚しているので、甘酸っぱい青春を思い出すとのこと。平成のいい思い出として供養しようと思ったそうです。

イメージ

供養したいという気持ち自体が重要

ーーWeb上だけで供養は成立するの?

供養という行為を何かに尊敬や感謝の気持ちを示すことだと捉えますと、特定の行為ではなく、ご供養したいという気持ち自体が重要です。
インターネット上であってもリアルイベントであっても、それは変わりませんので、ご供養したと言えるのではないかと考えています。

ーーネット上で供養した後、その実物はどうすればいいのか?

WEBでは被写体や言葉にこもった「思い出」を供養いたします。ご供養された後は思い思いのお取り扱いを頂ければと思います。

ーー供養することのメリットはなに?

「供養」には、グリーフケアといって悲しみを癒やす効果があるとも言われています。平成という時代への感謝を行為で示すことによって、一つの時代が終わる事の物悲しさ、切なさを癒やし、新たな時代を晴れやかな気持ちで迎える事ができるようになるのでは、と考えています。


web改元寺のサイトにも、供養の本質的な意味は「尊敬や感謝の思いを示すこと」と書かれていて、今回のようにTwitterであっても、供養の形式自体はあまり関係がないということだった。

リアル「改元寺」も出現!

そして、webだけでなくリアルでも「改元寺」のイベントが開催される。

イベントでは、平成の思い出が詰まったモノを持ち寄る「モノ供養」と、平成に対する感謝の思いをオリジナル絵馬に書く「コトダマ供養」を実施。お坊さんがその場でそれぞれの供養を行う。
奉納した人には「ありがとう平成みくじ」がもらえる。

場所は東京・浅草「まるごとにっぽん」1Fイベントスペース。日時は2019年4月18日(木)〜21日(日)4日間の期間限定。

ーー浅草という場所を選んだ理由は?

国内外通じて著名なお寺である「浅草寺」が存在する寺町で、より多くの方にお立ち寄りいただけるのではないかと考え
浅草での開催にいたしました。

ーーリアルイベントでは鐘を突くことができる?

鐘を突くことができます。鐘は直径20cmほどのものをご用意いたしました。
鐘をつく回数につきましては「3回」。3回つく理由といたしましては、仏教の重要な3要素である「仏」「法」「僧」を鐘をつく回数で表すのが通例である、と言われているのがその理由です。

「平成っていい時代だった」

ーーサービスを発表してからの反響はあった?

このイベントを知ったことをきっかけに「確かに、平成っていい時代だった!」と気づいた方や、「今まであまり改元の実感がなかったが、供養されたモノを見ることで本当に平成が終わることを実感できそう」という方の声を頂戴しています。

ーー令和を迎えるにあたってするべきことは?

この機会を一つの区切りとして、平成にお世話になった人やモノに感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。
そのきっかけとしてweb改元寺をご利用いただくのも良いかもしれません。 

時代が変わる前に改めて平成を振り返り、形はどうあれ、これまでの尊敬や感謝の気持ちを示すことで、すっきりとした気持ちで令和を迎えられるのならその方がいい。