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50代の女性も騙し取られ…被害者が語るnanacoを使った巧妙詐欺の手口 

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  • タイ拠点の詐欺事件 FNN入手のリストを元に被害者を取材
  • 現金ではなく電子マネーnanacoによる手口 その鍵となるのは
  • 警察と詐欺グループの生々しい電話のやりとりも・・・

nanacoを使った詐欺の“新手口”は・・・

2019年3月、タイで摘発された日本人の振り込め詐欺グループ。
その「新たな手口」として浮上したのは、電子マネーnanacoの悪用だった。

被害者男性(新潟県在住・60代):
まさかそんなのにひっかかると思っていなかったけど、
妻に「ばかじゃない!そんなのにひっかかって」と怒られた

電子マネーのカードに記された“ある情報”を聞き出すことで、被害者の財産を奪うことができる 。
新潟県在住の男性(60代)は、「(詐欺グループから)『何年もずっと使っていないので未納な金額がある』と。金額を聞いたら『30万』と言われた」。

都内在住の女性(50代)も「『未納金30万円を払ってほしい。ちゃんと払えば全て解決します』と言われた」と話す。

FNNが入手したリストを元に被害者を取材

FNNは今回、タイ当局がこのグループ摘発の際に押収した被害者リストを入手した。そのうち日本人被害者5人を取材したところ、現金を直接受け渡すのではなく「電子マネー」が悪用されていたのだ。

被害者男性(新潟県在住・60代):
nanacoカードというのがある。1枚5万円のがあるから6枚買え」と犯人から言われた

FNNが取材した被害者全員は、コンビニやネットショッピングの支払いに便利な電子マネーnanacoギフトカードを購入するよう指示されていたのだ。

新手口の鍵は“カードの裏面”

カギとなるのは、カードの裏面に記された「ギフトID」と呼ばれる「英数字の文字列」。
それを詐欺グループは ・・・

被害者男性(新潟県在住・60代):
「裏側に赤い紙が貼ってあるのでそれを剥がして(書いてある)番号を全部聞かせろ」と言われた

ギフトカードを購入させた詐欺グループは、被害者から言葉巧みにギフトIDを聞き出し、IDを知ることができればその電子マネー分の金額を手にすることができるのだ。 現金の受け渡しや、銀行への振り込みより発覚しにくい手段として、この方法を選んだと みられている。

FNNは、詐欺グループとの間で交わされた電話の音声データを入手した。


“落ち着いた口調が印象的”詐欺グループとの電話音声データ

入手した詐欺グループと被害者との電話音声データにはこのようなやりとりが残っていた。

詐欺グループとの会話の録音:
犯人)私が対応しておきますのでお仕事頑張ってください
私、ツツミと申します。

電話で話した被害者は「男の落ち着いた口調が印象的だった」と話した。
また、別の被害者も・・・。

被害者男性(埼玉県在住・60代):
そこらへんの公務員のしゃべりみたいに丁寧で

都内在住の被害者女性(60代):
紳士的だったので威嚇するようなこともなかった

警察と詐欺グループの電話のやりとりも・・・

新潟県在住の男性(60代)は被害に遭った後、警察に相談した。警察と男の電話でのやり取りには・・・

詐欺グループとの会話の録音:
警察)こちらから連絡しますよといっているけど、それ(電話)を受けられない?
犯人)いえいえ、本当に警察の方ですか?まず警察の方かどうかの確認もとらないといけないので
警察)どうやって(確認を)とりますか?来ますか?これから
犯人)それは・・・

今回発覚した事件で、nanacoギフトカードを悪用されたセブン&アイ・ホールディングスは
FNNの取材に対し「実態としては把握はしているものの、調査中のためコメントできない」と回答した。nanacoギフトカードについては、販売予定数量に達したため16日早朝に販売を終了することにしている。

(「Live News it!」4月15日放送分より)