常に“業界最安値”を要求か…大手旅行サイト3社に立ち入り検査

カテゴリ:国内

  • 「楽天トラベル」「ブッキングドットコム」「エクスペディア」を独禁法違反の疑いで公正取引委員会が立ち入り検査
  • 三社は旅館などと契約する際、ほかの予約サイトで、自社より安い価格を提供しないよう条件を設けた疑い
  • 強い立場の旅行予約サイトが弱い立場の宿泊事業者に対して無理な要求か

「楽天トラベル」「ブッキングドットコム」「エクスペディア」に立ち入り検査

旅行予約サイトを運営する大手3社が、契約先のホテルや旅館などに対し、ほかのサイトでは安い価格を提供しないよう求めていた疑いがあるとして、公正取引委員会が立ち入り検査を行っている。

立ち入り検査が行われているのは、大手旅行サイト「楽天トラベル」と「ブッキングドットコム」、「エクスペディア」を運営するそれぞれの日本法人。

関係者によると、3つのオンラインサイトの運営側は、旅館などと契約する際、ほかの予約サイトでは自社のサイトより安い価格を提供しないよう、条件を設けていた疑いがあるという。

どういうことかというと…

大手旅行予約サイトを運営する三社は、ホテルや旅館と契約する際、常に業界最安値になるよう求めていた疑いがある。
例えば、あるホテルが今回問題となった旅行予約サイトに一泊1万円と提示していたとする。
ところが、このホテルが別のサイトを使って一泊8000円で宿泊予約を始めた場合、これに合わせて同じ料金かそれよりも安い値段にするよう約束させていたのではないかと問題視されている。

公正取引委員会は、こうした契約内容は契約先の自由な事業活動を不当に妨げる、独禁法違反の疑いがあるとして調べている。

不当な契約の背景には…

この問題について、経営コンサルタントの森田章氏は、
「旅行予約サイトというのは、宿泊客を送り込むプラットフォームになっている。ホテルや旅館などの宿泊事業者は、多くが中小企業で、独自で集客するのが難しい。よってこのような旅行予約サイトに頼らざるを得ないという実態がある 。
そうなると強い立場の旅行予約サイトが弱い立場である宿泊事業者に対して無理な要求をしているのではないか と疑問視されている」と話す。

一方で、我々消費者も、なぜ旅行予約サイトを無料で使うことができるのかを考える必要がある、と森田氏は指摘する。

森田章氏
旅行の予約サイトというのは、宿泊業者が払う紹介手数料でほとんどが賄われていることが多い。そんな中、宿泊業者が 追い込まれがちになっているという事実を忘れないでおく必要がある」

森田章氏

(「Live News α」4月10日 放送分)